福井県の焼き鯖寿司 福井県つながりで セーレン

先日、福井に縁のある友人に勧められ、焼き鯖寿司(写真)を初めて食べました。美味い。メチャ美味しかったです。写真にもあるように福井県知事賞を受賞してるんですね。株式会社越前田村屋さん、いい仕事してます。

意外にしっとり

見た目は黒く焦げた感じなので、パサパサした感じかと思いきや、意外に鯖の身はしっとりしてました。サバは焼いた後に酢に漬けるんでしょうかね。サバとシャリの間には、ガリと、刻んで甘く煮た椎茸も挟まれていて、これが良いアクセントにもなっています。見た感じ迫力あり過ぎですが、一口サイズにカットされているので、食べにくさもありませんでした。おすすめです。

福井県つながりで注目銘柄 セーレン

福井県の名物を紹介しましたので、福井つながりでちょっと注目しておきたい銘柄もご紹介。セーレン株式会社(銘柄コード:3569)です。今は青山にも本社機能あるようですが、本社福井市の会社です。資本金175億円、グループ従業員6700人の大企業ですね。

事業内容は総合繊維業。福井の地場産業の繊維からスタートし、今ではかなり多角化してきている創業130年の歴史ある会社なんです。今の主力事業は自動車のシートなど車両資材で、売上げの60%を占めています。ハイファッションの20%を加えると80%を売上げるセグメントが、今後ちょっと成長が期待できそうにないわけです。そのため株価は低迷しています。

エレクトロニクス

そのような同社にあって、期待したいのがエレクトロニクス事業。子会社を連結対象にしたという事情もありますが、今年度上期、大きく売上げを伸ばしています。繊維と金属の技術融合により生まれたフレキシブル導電素材などがかなりの引き合いのようです。

詳細はHPを見ていただきたいんですが、自動車やファッション中心の会社がエレクトロニクスの会社に生まれ変わろうとしている。そんな局面の会社のように見えます。目先勝負の投資家向きではありませんが、早く将来を見てみたい、、、と思わせる企業です。チャート上1360円辺りまで窓をあけてるので、そのあたりまで押したところは狙い目かと。。。

ネットワンシステムズ 循環取引 新たに富士電機ITソリューション みずほ東芝リース

昨日の朝日新聞デジタルがまた新しいニュースを伝えていました。東芝ITサービス、ネットワンシステムズ、日鉄ソリューションズによる架空取引(循環取引)において、新たに2社が関わっていたことが判明したとのこと。富士電機ITソリューションとみずほ東芝リースです。

新たに判明した2社の概要

富士電機ITソリューションは、富士電機の子会社(91.1%出資)です。わずかみたいですが、富士通も株主のようですね。直前2019年3月期の売上は736億円で14.5億円の利益を出しています。

一方のみずほ東芝リース、初めてリース会社が登場しましたね。こちらはみずほリース株式会社が株式の90%を握っています。みずほリースはみずほ銀行が23%出資しているという関係。みずほ東芝リースの2019年3月期の売上は882億円で41.5億円の利益を出しています。

本日のマスコミ報道に関して

みずほ東芝リースの方は、親会社のみずほリースが、早速朝日の報道に対するコメントを発表しています。

昨年11月末ごろ、取引の相手方より、取引の実在性に疑義があることが判明した旨の連絡を受け、外部法律事務所を起用して内部調査を実施したようです。その結果、当該取引が実態のない架空の取引であったことを認識していたことを示す事情は認められていません。という内容です。

これで全部?

ここまで判明した5社は、ネットワンシステムズを除き、それぞれ上場一流企業の子会社・関係会社です。やはり子会社のガバナンスって難しいんですね。それにしても、朝日の報道で気になるのは、「少なくとも5社が関与」という書きぶりです。まだまだ拡大するんでしょうか。

「液体のり」でがん放射線治療 ほぼ根治に近いレベル ステラケミファ(4109)

工作等で使用する「液体のり」。その主成分であるポリビニルアルコール(PVA)を中性子捕捉療法用のホウ素化合物に加えることで、治療効果を大幅に向上させることに成功したというニュースです。マウスの皮下腫瘍に対する治療効果はほぼ根治に近いレベルを実現したとのこと。

スライムみたいなもの

このところ不正会計とかばかりでしたが、久し振りに良いニュースです。というか、意図して明るい話題を選んだかもしれません。

この治療、ホウ素化合物をがんに選択的に集積させ、これに放射線(熱中性子)を照射することでがん細胞に致命的な傷害をを与える、というものだそうです。そのため、集積したホウ素化合物を長期に滞留させることが求められていたとのこと。

液体のりの主成分であるポリビニルアルコール(PVA)をこのホウ素化合物に加えることでスライム化し、がん細胞に長期間滞留させることに成功したわけですね。このPVAとホウ素化合物の合成というのは、水中で簡単にできるようです。製造も簡単、治療効果も優れているということで、非常に実用性の高い成果といえそうです。

ステラケミファ

この研究は東京工業大学のチームが行ったものですが、ステラファーマ株式会社の協力を得て行ってきたとのこと。同社はステラケミファ株式会社(銘柄コード:4109)の子会社ですね。64%の議決権を持ってます。あとは、住友重機械工業も株主です。

このニュースを受け、1/23、ステラケミファは3,230円(+115円)と買われましたが、その後買いが続きませんでした。住友重機械工業の方は別に悪材料でもあったのか、寄り付きから売られてます。

以前、当ブログでも取り上げた新型熱電発電素子の研究成果。あの時も東京工業大学と三桜工業のコラボでしたが、第一報から1ヶ月くらい後に動意づき、三桜工業株は大化けしました。今回のステラケミファもひょっとしたら・・・。結局、株屋的な話になってしまいました。

ネットワンなど、決算発表延期 → ネットワン・東芝ITサービス・日鉄ソリューションズの循環取引

ネットワンシステムズは1/21、30日に予定していた2019年4~12月期決算の発表を2月13日に延期すると発表しました。「特別調査委員会の調査結果受領までにいましばらくの時間を要する見込みであるため」と説明されています。

ネットワンなど、、、

このタイトル、昨日の日経の記事のタイトルそのまんまです。ネットワンなど、という表現が目を引きました。たしかに21日にネットワンシステムズは延期を発表しているんですが、日鉄ソリューションズについても並べて伝えていて、そのため「など」と書いたわけですね。

しかし、一方の日鉄ソリューションズは延期の公表をしたわけではありません。自社のホームページ、IRカレンダーのコーナーで2月4日決算発表予定と表示しただけです(いつ表示したのかは確認できず)。にもかかわらず、「など」としたあたり、やはり日経も両社に関連ありとみてるんでしょうか。

ちなみに、日鉄ソリューションズの前年度の第3四半期決算短信の日付は2月1日。もう一年度前は1月30日となっているので、たしかに少し延期した感はありますが。

やっぱり3社で循環取引

とまぁ、ここまで書いたところへニュースが。ネットワンシステムズ→東芝ITサービス→日鉄ソリューションズ、という循環取引があったことが確認されたようです。22日11:13の日経デジタルのニュースです。複数の関係者が明らかにしたとのこと。やれやれ、やっぱりですかぁ。

こうなると、いまさらですが、東芝も誠意のあるお詫びと、第三者委員会の設置が必要ですね。いかにも、「子会社の子会社のことだし、東芝本体の知ったことじゃない。。。」みたいな姿勢が透けて見えるあのプレスリリースだけではいかんでしょうし、グループの膿を出し切るためには第三者による調査を徹底しないと。これが最後のチャンスじゃないでしょうか。

三菱電機 サイバー攻撃(ゼロデイ攻撃)

1/20 三菱電機は同社のネットワークが第三者による不正アクセスを受け、個人情報と企業機密が外部に流出した可能性があることを公表しました。最も心配された、防衛や電力、鉄道などの社会インフラに関する機微な情報等は流出していないことを確認済みであることも、併せて報告されています。

朝日新聞のスクープ

だったと思うんですね。20日の朝の時点で朝日新聞デジタルで流れてたのを読んだのが最初だったと思います。昨年12月に新入社員の自殺というニュースがあったところでしたし、「またかよ」って感じで読みました。内部からのリークだったんでしょうかね。

そしてその後の報道、すべてに目を通しているわけではありませんが、概ね同社の対応を一定程度評価しているような伝え方になってるようです。不正アクセスを検知したのが昨年6月28日。その後行政等の関係各機関とは連絡を取りながら対処してきたようで、最もリスクの高い防衛・電力・鉄道等のインフラに関する情報の流出は回避したようです。

ゼロデイ攻撃

プレスリリースによると、「原因」の欄には、「当社が利用するウィルス対策システムのセキュリティパッチ公開前の脆弱性を突いた第三者の不正アクセスが原因です。」とあります。システムに脆弱性が発見され、修正プログラムが提供される日より前に、その脆弱性を攻撃される、いわゆるゼロデイ攻撃を受けたというわけです。

修正プログラム(セキュリティパッチ)が出来上がる前に攻撃されたわけですから、同社の責任を問うわけにもいきません。これについては世間もやむを得ないと感じたでしょう。むしろ、三菱電機以外の企業もすでに攻撃されているのではと思わされました。

そして、流出した情報も、三菱電機の採用応募者、従業員、関係会社の退職者に係る個人情報です。同社の技術資料や営業資料も流出しているようですが、報告を見る限り、情報の重要性に応じたアクセス管理ができていたことを感じさせます。三菱電機の今回のプレスリリース、非常に良くできています。あくまで、ここまでの公表内容が真実であれば、、、ということですが。