ヤシマキザイは6/30、「当社連結子会社の不適切会計処理に係る社内調査結果及び再発防止策等に関するお知らせ」を公表しました。2月に原価の付け替え取引や在庫計上処理漏れ、売上の先行計上の疑義などが次々と発覚した同社ですが、6月には中国子会社でも。
次から次へと
当初発覚した会計不正に関する調査結果が3月末に公表され、これで一段落かと思いきや、決算集計の終盤6月に入ったところで、今度は中国子会社でこれまた会計不正の疑義が浮上。6/7にこれを開示して社内調査を開始していました。で、1ヶ月弱で調査結果を公表ということに。
調査結果の概要
本体でいい加減なことやってたわけで、中国子会社で同じようなことが起きてるってのはまぁ、当たり前っちゃ当たり前ですな。
① 売上高の先行計上
② 新規取引に関する会計処理誤り等
③ 棚卸資産の計上範囲の誤り
④ 仕入債務の計上時期の誤り
⑤ 売掛金の貸倒引当金の計上漏れ
などが見つかったということですが、その多くが、「〇〇すべきところ、誤謬により××として計上してしまった」、という表現で片付けられており、それ以上はほとんど深堀されていません。いやいや、そこを調査するんじゃないの?って感じです。
②については、「循環取引や架空取引等の疑いが否定できないため調査したが、全面的な疑義の解消に至りませんでした」、で、終わらせてます。いやぁ、なんともいい加減な調査結果。会計監査人はこれで納得したんでしょうかね。