バリュエンスホールディングスは8/30、「当社連結子会社の元従業員による不正行為に係る社内調査結果等のお知らせ」を公表しました。今年3月に公表していたこの事案、あの時の開示をもってほぼ調査終了って感じでしたが、その後も継続していたんですね。
調査結果
子会社における不動産仲介サービスにおいて、元従業員が 2023年11月から 2024年3月までの間、計4回にわたり、不動産売却意向のないお客様が保有する不動産に関し、不動産売却の仲介依頼を受けたように捏造し、不動産仲介手数料等として現金合計約6百万円(内、約2百万円は回収済。)を着服していた。
2023年12月から 2024年3月までの間、計3回にわたり、正式に締結した不動産仲介契約において、仲介手数料及び手付金の金額を過少に報告し、仲介手数料及び手付金の一部である現金合計約1百万円を横領していた。 というのが不正行為の概要です。
内部管理体制の不備
不正行為の発生原因として、不動産事業部における金庫の鍵、社判及び印鑑などの現物管理ルール等に不備があったことがあげられており、再発防止策に法務部や総務部に決裁・承認権限を集中させる、といったことが書かれています。
要するに、少なくとも本業とは言えない不動産事業部では、契約の締結や契約内容の変更(手数料の割引など)が、現場で勝手に行われていたということ。さらにそうしたことを本社がチェックできていないという杜撰な管理状況でした。しかし、上場企業でこんなことってあるの?