みずほFGが「責任銀行原則(PRB)」に署名?  Principles for Responsible Banking

8/6付け日本経済新聞の記事より。当ブログでも過去に取り上げたことのある「責任銀行原則(PRB)」にみずほFGが署名したとか。「みずほフィナンシャルグループ(FG)」は、国連が銀行に社会的責任を果たすよう求めて提唱している「責任銀行原則」に署名した。」(原文のまま引用)

日本から3行目

今年1月には三井住友トラスト・ホールディングスが支持を表明しましたし、2月には三井住友フィナンシャルグループが同じく賛同を表明しました。支持と賛同という違う言葉を使いましたが、それぞれ両社がプレスリリースで使用した言葉です。

これに加えて、みずほフィナンシャルグループが名乗りをあげたということで、日本の銀行としては3行目になるかと思います。

なんでみずほFGだけが「署名」?

で、日経の記事ではみずほFGが「署名した」となっているんですね。先行した2行は支持や賛同を表明しただけなんです。みずほのプレスリリースを見ても「正式に署名しました」とか、「責任銀行原則発足時の署名者となる」とか書いてて、妙に威勢が良いのです。

責任銀行原則は2019年9月にニューヨークで開かれる国連総会で発足する予定でした。そこで初めて署名が行われるという流れだったはず。。。ということで調べてみました。

UNEP FINANCE INITIATIVE というホームページに、何かそれらしきことが書かれてました。以下引用です。

「ニュース!、責任銀行原則の最終原則とそのフレームワークドキュメントが利用可能になりました。責任銀行原則の6つの原則とその前文を含む、原則署名文書。銀行が責任銀行原則の設立署名者になりたい場合は、この手紙にCEOが署名し、2019年8月22日までに・・・に送信する必要があります。」(これGoogle翻訳ですのでちょっと不自然な日本語ですが)

だそうです。ほぉ、みずほFGはここまで支持や賛同の表明をしていませんでした(少なくとも公には)が、このレターにCEOが署名して送信したということのようですね。先に表明だけしている2行は、署名はしていないんでしょうか。日経の記事だけ読むと、なんだか出し抜かれたって感じに見えちゃいますね。

三井住友銀行 SMBC

ちょっと理由があって三井住友銀行のことを調べていました。その理由とは関係ないんですが、以前から気になっていたこともついでに調査。日本語だと三井住友なのに英語表記ではSMBCって何で???。という素朴な疑問。Wikipediaで調べてみました。

対等の精神

「三井住友」を「Sumitomo Mitsui」とした理由は、日本語表記だと三井が初めとなり、英語表記では住友が初めとなるという、対等の意味からだそうです。また、国際的にはMitsuiよりもSumitomoの方が名前が通っているからという意味もあるそうです。

メガバンクが生まれる当時の合併交渉の難しさが伝わってきますよね。今となっては紛らわしいわ、てなもんですが、あの頃は大変だったみたいですよ。社名もそうだし、組織のつくりから、存続させるシステムの選択も。最終的にはお偉い人たちのポスト争いまで。ポスト争いは合併後も続いてますけどね。

メガバンクの志望動機

調べていてまたまた脱線、面白いモノを見付けました。就活学生に対してアドバイスしているブログです。人事面接で「メガバンク3行の中でなぜ当行を志望したのか?」と聞かれた場合にどう答えるべきかを指南しています。

三菱UFJ、三井住友、みずほ、それぞれの会社の特長やらを上手く取り込んで、模範回答を示しているんですが、まさに模範回答。面接していてこんな解答ばかりだと、面接官面白くないだろうなぁと思います。御社の強みとか、御社の社風だとか、、、分かりませんて、会社の外からその会社の実態なんて。ましてや皆さん会社体験のない学生なんだから。

そこで、kuniが面接官をグッと引きつける回答を考えてみました。「メガ3行の中でどうして当行を選ばれたんですか?」。

「いえ、メガバンク3行とも面接受けてます。銀行ならメガしかないと思っていますので、地銀等は考えておりませんが、正直なところメガ3行の中でどの銀行を、というのはまだ自分の中にはありません。企業側も事情は同じだと思うんですが、何度も面接を繰り返して学生のことを知ろうとするように、私も企業訪問や面接とかを通じて、3行のことを理解できるんじゃないかと思っています。最終的な選択はそれからのつもりです。」

どうでしょう。直球すぎますかね。kuni自身も新卒やキャリア採用の面接、何度もやってきましたけど、これくらい正直に話してくれる人の方が好きですね。会社の志望動機なんて、定番の質問ですから、面接受ける側にも十分準備ができています。十分準備されているからこそ、皆さん似たような回答で面白くないんですよね。

三井住友の本題に入る前に少々長くなり過ぎました。本題は明日にでも。なお、志望動機の回答例をお使いになるのは自由ですが、あくまで自己責任ということで。