クジラの死骸から40キロ分のビニール袋

CNNがショッキングなニュースを配信しています。フィリピンの海岸に打ち上げられた、アカボウクジラの死骸の胃袋の中から、約40キロのビニール袋が見付かったそうです。十分なエサが摂取できなくなり、脱水と飢えのために死んだと見られています。

アカボウクジラ

アカボウクジラは和名で、顔が人間の赤ん坊に似ていることに由来するそうです。成体の体調は7メートル弱、日本でも駿河湾に生息地があるほか、大西洋、太平洋、インド洋などに広く生息しているとのこと。クジラの中でも最も深く潜水する種類の一つで、137分間潜水したとか、2992メートルの深さまで潜ったりしたことが測定されていて、哺乳類の潜水記録なんだとか。。。

去年の11月には、インドネシアの海岸に打ち上げられたマッコウクジラから、6キロのプラスチックごみが、、、というニュースもありました。また、そのニュースの中では数か月前にも、8キロのプラスチックごみが出てきたクジラが居たとも書かれています。今回の40キロというのは衝撃的ですね。

プラスチックストローとウミガメ

プラスチックストローがプラごみ廃止運動の対象というか、シンボルになった原因として、ウミガメの鼻に刺さったストローの写真がネットで拡散したためだった、というお話を以前書きました。記事はこちら。今回は拡散するような写真はなさそうですが、40キロのビニール袋が出てきた、というテキストだけでも、そういう意味でのインパクトはありそうです。

CNNの原文では 40 kilograms of plastic bags ということで、プラスチックバッグと表現されていますが、日本語でいうところのビニール袋のことのようです。スーパーのレジ袋がとりあえずまた話題になりそうですね。

主要新聞の対応

CNNがこのニュースを伝えた翌日までのところ、グーグルで検索しても主要新聞はこのニュースを取り上げていないようです。これはどうしてなんでしょうね。ネットのニュースとしては多くのサイトが取り上げているんですが、新聞はなぜか反応していません。

昨年末に日本政府が国際捕鯨委員会を脱退し、商業捕鯨を再開することを決定したというニュースがありました。kuniとしては、非常に違和感のある決定だったんですが、このことと、なんか関係あるんでしょうかね。ちなみに、昨年11月のインドネシアの件は新聞でも報道されています。

また話が脱線してしまいそうですので元に戻しましょう。フィリピンやインドネシアで見つかったクジラのお話でしたが、外国の出来事ということでは済まされません。高い倫理観を持つ日本人としてどう向き合っていくのか。また、高い技術力を持つ日本として何ができるのか、貢献できるのか、真剣に考えていきたいですよね。