タイパ? タイムパフォーマンス コスパ

8/23付けの日本経済新聞に、「倍速消費という名の欲望」という記事がありました。その中で突然出てきた「タイパ」という言葉。タイムパフォーマンスの略語らしいです。コストパフォーマンスをコスパとかいうのと一緒ですかね。ネットで見るとやはり出てきますね。kuniが付いていけてないだけかぁ。

タイパ

コスパ(コストパフォーマンス)は、モノやサービスに対する購入等の判断を費用対効果で行うことですよね。ということで、タイパ(タイムパフォーマンス)は、時間対効果ということのようです。

楽しみにしていた2時間の映画を観終わった後、つまらない映画に2時間も費やしてしまったという想い。2時間を返してほしいという感覚なんだそうです。こういうのを「タイパが悪い」なんていうみたいね。

倍速視聴

記事では最近の若い人がタイパ志向が強いことを紹介していたんですね。映画やドラマを倍速視聴する人たちも多いんだとか。長い時間を費やして内容が面白くなかったときの無駄を回避するわけですね。ん~、その気持ち分からんでもないが・・・。けど時代の趨勢ということでもあり、、、。

ネット配信の映画や動画が当たり前になってきたからこその社会現象ですね。コスパは既にみんなの常識になりましたし、タイパもいずれ当たり前になっていくのか。当たり前になってきたからこそ、ネットフリックスやディズニーがブイブイ言わせてるのか。ゆったり流れる時間の中で楽しむからこその幸福感、みたいなものもあると思うけどなぁ。

さてさて、この「タイパ」の感覚が人々に定着していくとして、その過程で流行るビジネスって他にも出てくるんでしょうかね。そこは少々興味あります。

日本の経済力は大したもんだよ

8/18付け日本経済新聞、「大機小機」というコラムに良い記事がありました。タイトルは「日本社会、競争力の在りかは」というもの。かつて世界第2位だった日本が、GDPで見て米国の1/4以下になり、日本の1/5程度だった中国は日本の3倍を超える大国になった。日本はメチャ落ちぶれたみたいな書き出しです。

生活の質で考えよう

GDPは国内総生産。つまり日本がどれだけ多くの生産を誇ったかということ。いくらたくさん生産した(儲けた)ところで、たくさん出費してたんじゃしょうがありません。国民の生活の質は上がらないわけです。日経の記事はそこを指摘していました。

米国との比較では、保育園の費用は月千ドルを超える(日本円で13万円)とか、文系大学の授業料は年5万ドルを超える(650万円)なんて話が出ています。治安の悪さも生活費に大きな影響を与えているとも。

日本の社会の長所は、生活の基礎となる医療、保育、教育といったサービスが安価に提供され、治安の良さから各種サービスの質も高いこと。こうしたサービスは国際比較が困難であり、日本社会の国際競争力を低く見せているという指摘です。kuniもまったく同感です。

経済の停滞や生産性の低下など、まぁいろいろ言われているけど、日本の力はまだまだ捨てたもんじゃないよ。足もとのインフレも諸外国とは比べ物にならないほど低く抑え込まれてるしね。これも日本の企業努力のおかげ。

そのため従業員の給与は上げにくいかもしれないし、企業業績も冴えないかもしれないけどね。一つの指標を嘆くのではなく、いろいろな面を考慮した見方が必要ってことだね。

カメは老化しないのか

日本経済新聞は7/17、「『老化』知らぬカメの一群 生物の宿命ではない可能性」という記事を掲載しました。当ブログではあまり取り上げたことのないサイエンスの世界の話題。生きとし生けるもの、必ず老いていくもの。と習って、それを疑ったことなどありませんでしたが・・・。

老化 の定義によるのだろうけど

日経によると、「老化は自然の摂理で、生物の宿命ともいえる。ところが、その運命から逃れ、老化とはほとんど縁の無いカメの一群が見つかった。生物の新たな側面に光を当てる発見に、生き物好きの間ではカメの話題で持ちきり」なんだそう。世界から1200以上の動物園や水族館が関わる非営利組織「スピーシーズ360」という機関がそう唱えているらしいです。

カメでも加齢で死亡リスクは上がるようですが、極めて遅くて傾向がつかみにくいとのこと。「特定の年齢間隔でみると死ぬ割合は同じ」。事実上、老化はないということです。一般の生物は大人になると成長をやめます。繁殖にエネルギーを注ぐため。それと引き換えに体内で傷んだ細胞の修復作業がおろそかになり、老化が進むのですが、カメは成熟しても成長が止まらないと。

で、結局

記事では老化が認められないとする説を肯定的に捉えているものの、「老化しない」とも言い切っていません。読み進めていくと「生物の宿命ではない可能性」については少々希薄化していく感じ。

日本には「鶴は千年、亀は万年」などと言いますよね。動物の中で、寿命が長いとされる鶴と亀が代表として、めでたい物の象徴になっているわけです。もともと寿命がメチャ長い亀のことだから、現代人が持っているデータでは老化が測り切れなかった。ってだけの話のような気もします。

が、それでも老化と無縁な生物がいて、人類の不老不死を実現する手掛かりになるんだとすれば、、、という夢を持つのも悪くないですね。長生きが幸せかどうかはともかく。

この日本で元首相が撃たれる?(その2)

安倍元首相が銃撃され亡くなってしまいました。各テレビ局は特番を組んでゴールデンタイムは全てこのニュースで埋め尽くされてましたね。皆さんはどんなふうにご覧になりましたか?kuniもすべてを見たわけではありませんが、大きな違和感を覚えました。

民主主義の根幹を・・・

各メディアの伝える特番で、いやというほど聞いたのが、「民主主義の根幹を揺るがす蛮行・・・」みたいな論調。確かにおっしゃってることに間違いはないと思うのだけれど。それ以前に日本の最も優秀な政治家の命が奪われてしまったことの方を全面に出してほしかったです。

海外の元首脳や現首脳たちが口をそろえて安倍さんの政治的な手腕や人柄を褒めたたえ、彼を失ったことへの失望を嘆いているのと対称的に、日本のメディアは「民主主義の根幹を・・・」と伝えていたように感じました。日本のメディアは、それでもまだ彼を叩いてきた軸足を残したまま。そんな感じ。

犯行を誘発したのは

歴代最長政権を維持した安倍元首相。その終盤では、「もりかけ」やら「桜を見る会」など、どうでもいいような問題がメディアによって大々的に取り上げられ、視聴率のためのエサにされていました。結局日本のメディアは安倍降ろしに心血を注いできたわけです。

そうしてメディアが作り上げた安倍氏の虚像に対して、一部の国民は憎悪を抱いたのでしょう。そしてその中には、完全に壊れた奴も混じってきます。こんなふうにメディアの論調に担がれるかのように憎悪を増幅し、犯行に及んだんじゃないのか。って考えていくと、メディアの責任は重大だなと。

だから報道特番では日本の稀有な政治家安倍氏ではなく、民主主義の根幹を・・・、に置き換えて大々的に取り上げてたんじゃないかと。そんなふうに感じた次第です。あっ、それからもう一つ。20年も前に辞めてるのに、犯人を元自衛官と報道するメディアの感覚も異常としか・・・。

NTT 3万人テレワーク(その2)

来月から3万人のテレワークを決定したNTT。昨日取り上げたように、コロナ下でのテレワークの推進とは違って、働き方の改革を真剣に考えた施策としてkuniも注目しています。なんだかんだで大変な状況に追い込まれた新型コロナでしたが、テレワークは最高の副産物になるのかもしれません。

住みたいところに住む

サラリーマンって、「住みたいところに住む」ことが非常に困難なわけです。っていうか、だったわけです。kuniも入社直後にまったく縁のない姫路に。5年後には松江。そのまた2年後には埼玉(職場は新宿)ってな感じで転勤を繰り返しました。その後、子供たちの転校は避けたいという思いで転勤を拒否したりして干されたりもしましたが・・・。

本人が住みたいところに住んで、仕事は仕事で真剣に取り組める。これってメチャ重要なことだと思います。両親の生活も見守りたいから実家の近くに住みたい。子供を育てるためにその地域を離れたくない。などなど、理由はいろいろあるでしょうが、従来のサラリーマンには認められなかったわけですよ。

新しい分配

サラリーマンってそういうもんだから、っていうあきらめでしたね。両親のそばに住めれば、定期的に両親のもとに足を運ぶ交通費が浮くわけで、これだけでも従業員にとって交通費補助をもらってるようなもんです。キッシーが言ってた従業員への分配のようなものです。お金で支給する代わりに、お金がかからない住み方が提供されるわけですね。

コロナへの対処とは切り離した状況での今回のNTTの施策は非常に大きな意味を持っていそうな気がします。こんな企業が出てくると、kuniが務めていたような、問答無用で地方転勤、なんて企業はまず生き残れないでしょうね。もちろん弊害も出て来るでしょうが、今後のNTTの経営・運営には注目したいと思います。