10/12付け日本経済新聞に「百貨店の松屋、呉服やめて冷凍食品『逆回転』で勝負」という記事がありました。祖業の「呉服」売り場を廃止し、消費者の時短志向をとらえ、松屋銀座の地下2階に冷凍食品の専門売り場「GINZA FROZEN GOURMET」を開いたといいます。
GINZA FROZEN GOURMET
この冷凍食品売場が実際にオープンしたのは8/31だったそうです。銀座の名店を始め、有名レストランや人気パティスリーなど約55ブランドの商品が並び、この場で一度に購入できるというふれこみです。350円台の手軽な冷凍パンから1万円超えのプレミアムローストビーフまでが揃ってるそうです。
冷凍食品
冷凍食品のイメージを払拭したのが、急速冷凍機でお店の味をそのまま再現してしまうという技術革新。これまでコロナの影響でお店に足を運べず、冷凍食品で済ませる。という構図でとらえていたんですが、消費者の動向もかなり進化しているようです。
そう、「タイパ(タイムパフォーマンス)」。以前取り上げたことのある倍速消費ってヤツ。時間を効率的に使いたいという価値観が一気に台頭してきているようです。「コスパ」の時代から「タイパ」の時代へと変わりつつあるんでしょうね。松屋の冷凍食品もかなりの高額品がメチャ売れてるようです。
確かに帰宅後にレンジで数分チンするだけで有名店の味が再現される、なんてのはタイパの代表的なサービスかもしれません。kuniも時代に逆らうことなく、こういう感覚身に付けないと。しかし、祖業の呉服を廃止して冷凍食品で勝負、ってのは経営の決断、大変だったでしょうね。ちなみに、呉服系百貨店で呉服を捨てたのは今のところ松屋だけらしいです。