ジャパンマテリアル 全従業員に10万円給付 新型コロナウィルス対策

ジャパンマテリアル(東証一部:6055)は、新型コロナウィルスによる自粛ムードを少しでも振り払ってもらおうと、従業員一人あたり10万円を支給することを決めたそうです。正社員と契約社員に10万円、パートにも5万円が支給されるそうです。良い会社だねぇ。

田中久男社長

日経の記事なんですが、田中社長のコメントも伝えていました。「新型コロナウィルスの感染拡大で、皆が下を向いているなか、少しでも明るい気持ちになってほしい」。こういう経営者素晴らしいです。素晴らしいのは社員を大事にしていることだけではありません。

5月末までに生活用品や食品購入、飲食代などに充ててもらうことを目的としていて、社員には購入した商品の領収書を提出してもらい、消費に使用されたことを確認する予定だとか。

kuniもここまで読んですぐにはピンとこなかったんです。ちょっと鈍いかな。支給総額は1億2千万円ほどらしいのですが、地域社会の消費の落ち込みを少しでも回復してもらうために貢献しようというお考えのようです。

企業理念

同社のホームページを見ると、企業理念の中に「お客様は良きパートナー」、「お取引先と地域の皆様は良きサポーター」、「社員は家族」というのがありました。そしてこのことについては社長ご挨拶の中でも詳しく語られていて、今回の現金支給にも地域の皆様への思いが込められているのが伺えます。

ジャパンマテリアル株式会社は三重県三重郡菰野町(こものちょうと読むんだそうです)に本社を置く企業です。峠一つ越えると近江商人の里って感じだし、ここにも三方よしが根付いてるのかも。半導体工場や液晶工場に特殊ガスを供給するという事業とカナダのmatrox社製グラフィックボードなどの販売を行っているそうです。

kuniもmatrox社製のエンコーダ使ったことあるので、親近感が。。。久し振りに素晴らしい経営者見つけました。株価も少し追い掛けてみましょうかね。

新型コロナウィルスでも勝ったのは中国?

週刊東洋経済3月14日号のコラム、「中国動態」でなかなか興味深いお話が。中国武漢市で発生した新型コロナウィルス、ここでの医療体制の構築やウィルスの封じ込め、さらには経済復興という諸対応について、ジャーナリストの富坂氏が担当するコラムです。。

人民戦争方式

武漢の封鎖から6日間で全国各地から6000人の医療従事者が集められ、これまでに投入された医療スタッフは3万2千人を超えているんだとか。火神山医院はわずか10日で建設し、人民解放軍の医師たちが到着して50時間後には治療を始めたとも。

医療従事者へ配慮して報酬等に大金が投じられ、同時に復興に向けてウィルス対策で影響を受けた企業に対しても巨額の企業負担軽減策がとられているようです。まさに、ウィルス封じ込めから経済復興までをセットにして、「人民戦争方式」で戦っているというご指摘でした。もちろん、負の側面もあるのは間違いないですが。

習主席の言葉(これはkuniも新聞で読んで知っていましたが)、「中国共産党の指導と、中国の特色ある社会主義制度の優位が再び顕著に示された」、も紹介されてましたが、たしかに、、、と思わざるをえませんね。

社会主義制度の優位性

習主席、経済・貿易に関して、過去に同じような発言をされてましたね。人権など、様々なことへ配慮してコストが高く付き、スピードにも欠ける民主主義と比べ、明らかに社会主義には優位性があると。まさかその縮図を今回の新型コロナウィルス対応で見せ付けられるとは。

そんなふうに中国の強さを感じているところ、米国においても社会主義熱が高まっています。そう、民主党の予備選挙でサンダース候補が有力となってきています。中国のそれとは少し違っていて、民主社会主義といわれるやつですが、格差社会化が激しい米国で賛同を得ているということです。社会主義旋風が、、、こちらも目が離せません。

世界株式暴落 原因は新型コロナウィルスではなく 群集心理

NYダウが2000ドル安とか、マジでヤバすぎでしょう。日本でも一時19000円割れするなど、相当市場は混乱してきました。新型コロナウィルスが中国やアジアの国にとどまらず、欧州やアメリカでも本格的に感染者が報告され始めたから、、、と報道されてますが。。。

米国でも

SNSではコロナウィルスに対する日本政府の対応について、否定的な意見が爆発しています。米国はどうかというと、やはりトランプ氏の発言でかなり混乱しているようです。どこの国でも似たようなものということですね。感染の拡大は怖いことですが、ウィルスを恐れることで人間一人一人が壊れていくのはもっと恐ろしいことです。

もう一度原点に戻りませんか。「新型コロナウィルスは普通の風のウィルスに近い」でも書きましたが、「新型コロナウィルスは特別恐ろしいものではなく、普通の風邪のウィルスに近い」わけです。健康な人であればほとんどが軽症で済むんです。

SNSで一人一人が不安を拡散していくうちに、病気そのものから受ける被害に対する恐怖ではなく、対策が甘かったことの「批判を受けることへの恐怖」に変わってきたようです。そしてその恐怖はSNS発信者の元にも押し寄せ、飲み込んでしまいます。群集心理というヤツですね。

群集心理

大勢の人が集まり、「群集」になると、次のような心理的な特徴が見られるようになるそうです。

自己の言動に対する責任感と個性がなくなる
被暗示性が高まり、暗示にかかりやすくなる
感情的になる。論理的に考えられなくなる
自分たちが強くなったような気がする

自分自身のことかも、と感じる上記の特徴はありませんでしたか?Twitterで見た、どなたかの意見に、「感染症の拡大という今回の事件とSNSは残念ながら非常に相性が良い」というのがありました。この心理的な特徴を見ると、本当にその通りだなと思います。

米国では感染者2200万人 既に1万人以上が死亡

新型コロナウィルスの話かと思いきや、実はアメリカで猛威を振るっている普通のインフルエンザによるものだそうです。アメリカ国内で合計2200万~3100万人がインフルエンザにかかり、来院は1000万~1500万件、入院件数は21万~37万人、死者数は1万2000~3万人になったと推定されているとのこと。

ニュースにならない訳

この話は東洋経済オンラインで伝えられたものです。しかし、もの凄い数ですね。この記事を書いている時点で新型コロナウィルスの方は、中国で感染者数は6万8500人、死者数は1665人と言われています。死者数で1/10、感染者数では1/400くらいですかね。

おまけにアメリカのインフルエンザは大人にも子供にも感染します。そんな状況ですが、米国でインフルエンザに対する報道が特別に盛り上がっている様子はありません。当然、日本でも米国からの旅行者受け入れに対して云々といった話も聞きませんね。

インフルエンザは効果的な治療法や比較的効果的なワクチンがあるほか、感染の状況などが開示されているから、あまり気にされないとか。一方の新型コロナウィルスの方はどれだけの感染力があって、どんな症状、どれくらいの致死率なのか、分からないことが多いから心配されるといった説明がされていました。

メディア 煽りすぎ

確かに分からないことが多いというのは不安を掻き立てます。だからこそメディアがしっかりと事実を伝えて、みんなが少しでも理解し、不安を増長させないことが重要です。そういう報道もありますが、残念ながら大変だ、大変だ、、、みたいな不安を煽るような報道が多すぎです。

最後に日本のデータも。厚生労働省が公表している情報によると、2/14時点で今シーズンのインフルエンザ推計受診者数は約 648.9 万人だそうです。死者数は公表されていないようですが、入院患者数は1万2569人にのぼります。米国と同じ致死率だとすると日本でも数千人が亡くなっていることになります。新型コロナウィルス、大騒ぎしすぎじゃないでしょうか。