222nm紫外線で新型コロナを不活化 ウシオ電機

波長が222nmの紫外線によるウイルスや細菌の不活化(感染力や毒性の消失)という技術が実用化しそうです。222nm紫外線は数分の照射でウイルス・細菌をほぼ不活化でき、人体に照射しても影響がほとんどないといいます。

222nm(ナノメートル)紫外線

従来紫外線によるウイルス・細菌の不活化には254nm紫外線が使われていたそうで、この波長だと不活化効果は高いものの、人体に照射すると皮膚がんや白内障を発症させる恐れがありました。222nm紫外線は不活化効果は同等で人体への影響がほとんどないわけです。

これなら人が生活する空間で、常時照射できます。この222nm紫外線の光源を開発するのが日本のウシオ電機です。コロナショック後、関連するニュースが報じられるたびに同社株は動意付いています

4月21日

222nm紫外線の不活化効果について、コロンビア大学の研究チームが研究結果を公表しました。この日、ウシオ電機は10%以上上げています。この時の株価は1100円台です。

5月20日

ウシオ電機は照明器具などを手掛ける米アキュイティ・ブランズと契約を締結し、222nm紫外線の光源モジュールを提供することを明らかにしました。今年9月には量産出荷を開始するとのこと。この知らせを受けてウシオ電機の株価は1300円処まで、約20%上昇しています。

さてそろそろ

この夢のような技術、早く実現してほしい限りですねぇ。日本にもどうやら第二波がやってきたようですし、オフィスにも学校にも、人の集まるところには222nm紫外線の照明を導入しましょう。

株価を大きく上昇させた先ほどの米企業との独占供給契約は北米地域だけを対象としているようです。つまり日本やアジア、欧州については今水面下で供給先を検討しているところだと思われます。今後どれくらい供給先が拡大し、どれくらい業績にインパクトが出るのか、非常に楽しみな銘柄です。株価は6月に1600円を付け、現在1300円台まで押してきています。

サンデンホールディングス(6444) 事業再生ADR手続

6/30 東証一部上場のサンデンホールディングスは事業再生ADR手続きの申込みを決議し、事業再生実務家協会に対し正式な申請を行い、同日付けで受理されたことを公表しました。対象債権者は、金融機関およびリース会社で合計十数行。主要取引行は、群馬銀行とみずほ銀行のようです。

負債総額

サンデンは群馬県伊勢崎市に本社を置く、独立系のカーエアコン部品の大手です。グローバルに展開し、カーエアコン用のコンプレッサーは世界で高いシェアを占めています。自動販売機なども手掛けているようです。

リーマン・ショック以降、売上高を拡大してきたものの、米中貿易摩擦や環境規制の強化などから中国・インド市場向け販売が低迷。さらに、今年に入り新型コロナウイルス感染拡大で、グループの海外工場が休業に追い込まれるなど、厳しい業況が続いていたようです。帝国データバンクによると、同社の負債総額は20年3月期末で約1648億円とのこと。

事業再生ADR

事業再生ADRは、会社の経営が行き詰まった企業の事業再生を目指すにあたり、会社更生法や民事再生法、破産法などによる裁判所の法的な手続きによる紛争解決の手続きを使わずに、当事者間の話し合いで解決する手続きの事です。

手続きは金融機関などに限って行われるため、通常の私的再生整理と同様、本業を継続して続けながら、解決策を金融機関などと話し合いで見つけ出すことも可能です。サンデンの場合、法的な整理(会社更生法、民事再生法、破産法など)とは異なり上場廃止とはなりません。

それでも突然のニュースに株価は大幅な下げ。6/30の終値343円から、公表後の7/1は263円とストップ安しました。アフターコロナで自動車関連事業がどう評価されていくのかが気になるところですね。第1回債権者会議は7月14日に行われるようです。

健康な人からウイルス続々

日本経済新聞電子版のコラム、「健康な人からウイルス続々、脳にも感染 潜伏の謎深く」を読みました。健康な人の身体(肺や肝臓など主な27カ所)から、少なくとも39種類のウイルスが居着いていることが分かったといいます。ここだけ読んだだけでも既にぞっとします。

感染しても何もしない

事故などで健康のまま亡くなった547人のデータから得られた結果だそうです。感染を免れていた組織はゼロ。想像を超える種類のウイルスは、脳や心臓にまで侵入していたとのこと。感染すると発症して酷い目にあうイメージですが、実は感染しても何もしないことが意外にあるんですね。

例えば、子供のころに感染する「水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルス」などは、頭や腰の神経節に数十年以上潜んでるそうで、疲労や加齢で免疫力が下がると動き出します。中高年でよくみられる帯状疱疹(ほうしん)を引き起こすんだそうです。

何十年にもわたって潜み続ける理由についてはまだ分からないようですが、「いったん感染したチャンスを生かし、1人の体内で増える巧みな戦略」と、ある教授。確かにそうですね、せっかく体内に入ることができても、すぐに発症して死んでしまったら、ウイルス自身も生存できません。

ウイルス感染に寛容になる

「ウイルス感染に対して、世の中がより寛容になるのか。逆に新型コロナウイルスの影響もあって、より過敏になるのか」ある教授はこのことすら分からないといいます。kuni個人的には寛容になるべきだと思います。いわゆる共生ですね。風邪と一緒です。

人生100年時代。人間の寿命がどんどん延びてきて、いくつものウイルスの潜伏期間を超えてくると、当然発症する機会も増加します。伸びた寿命の部分は決して免疫力が強いわけではないのでね。ウイルスには寛容に。自身の身体には厳格に。しっかり鍛えて免疫力をキープしていきましょう。

新型コロナウイルスとは共存するしかない

週刊東洋経済6.13号に非常に分かりやすい記事がありました。青山学院大学福岡伸一教授の寄稿です。今回のコロナショックがなぜここまで拡大してしまったか。kuniも一番上手く整理できてなかった部分が非常に分かりやすく説明されていました。

知ることの速度と感度

「ゲノム科学によってウイルスの遺伝子構造が瞬時に解析されなかったなら、また、ウイルスを高感度で検出するPCR検査が普及していなかったなら、騒ぎはここまで混迷を深めることはなかった。重症化する肺炎患者が例年に比べてやや多いのではないか、といった観測しかできなかっただろう。」

「知ることの速度と感度が急上昇する一方で、どう対処すればよいのかという対処の科学はほとんど進展していない。」つまり、新種のウイルスを見つけることができるようになったという現代科学の進展がこの混乱を生み出したという説明です。

怖がらせるだけ怖がらせておいて、対処方法は100年前と同じというミスマッチが起こした混乱ですね。恐怖を伝播する装置はメディアに加えSNSが大きな役割を演じました。

対処する方法がないわけだから、「知ることの速度と感度」を国策として鈍らせた日本の対処方法はそれなりに論理的だったのかもしれません。

ウイルスとは持久戦を

もう一つドキッとしたのが、「明日にでもワクチンや特効薬が開発されたりしないのは、SARSやMERSに対するワクチンや特効薬がないことからも明らかである。」というくだり。確かに言われてみればその通りですね。

だからこそウイルスとは持久戦。共存していかなければならないんですね。現在私たちはインフルエンザと「共存」している。というご指摘には少し安心できました。週刊東洋経済6.13号、是非買って原文を読んでみてください。

コロナショック 株式市場を振り返る

激動の株式市場。kuniの投資も一段落したので、コロナショックとその後の株式市場を振り返ってみようと思います。今年1月20日の日経平均株価の高値は24,083円でした。その後、米中貿易戦争を材料に23,000円台の攻防が続いていましたが。。。

突然のNYダウ1,000ドル安

売りの号砲が鳴ったのは2月24日。この日のNYダウは1,031ドル安。これを受けて翌25日の日経平均も22,605円の782円安。コロナショックの始まりでした。その後4日連続の急落で、日経平均は21,000円まで下げ、4日間ほど揉み合いますが、ここでは止まりません。

3月9日には、1051円安で20,000円を割り込み、ここからさらに急落を続けます。3月19日に終値ベースで底入れ、なんと16,553円まで下げてしまいました。わずか18日間で6,834円下げたんですね。強烈な下げでした。

投資の成果

kuniの投資の成果はというと、、、。2万円台で日経225投信を買っていたものですから、一時はどうなることかと思いました。しかし30年以上の相場経験は一応役に立ったようで、急落に対して買い向かうことができました。とはいうものの、第2弾の買いは21,000円です。読み違えました。

それでも懲りずにもう一度買い向かいます。3月13日、ザラ場中に17,000円割れを見た日にも買い。17,400の買いです。しかしボラティリティの高い相場は怖いですね。この225投信買いの受け渡し日には既に1000円下落してました。まぁ、底は買えませんわね。

戻り相場はじっくり腰を据えて、、、と考えていたんですが、さすがに5月下旬からの一本調子の上げには警戒してしまい、22,000円台から売り上がり、最後の玉も6月8日23,178円で売却しました。これで225投信は全売却。

どうなることかと思ったコロナショックでしたが、なんとか20%近い収益を残すことができました。お金がジャブジャブで、まだまだ上げそうな気配ですが、休むも相場。生株は少し残してますが、当面キャッシュ抱えて相場を見させていただくつもりです。