マダニが媒介するウイルス感染症 SFTS

福岡県八女市在住の60代男性が8/22、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で死亡したという記事を読みました。8/16に発熱や倦怠感などの症状で入院し、19日にSFTSと診断され、21日に亡くなったということです。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染するダニ媒介感染症だそうです。感染すると、発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)がでて、腹痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴うこともあるとのこと。

国内での年間の感染者は60~100人程度で、なんと致死率は10~30%程度だそうです(厚労省ホームページ)。新型コロナの致死率は諸説あるようですが、2~3%に満たない、みたいなこと言ってますよね。それに比べるとSFTS恐るべしです。

感染経路

上記のようにウイルスを持つマダニに咬まれることで感染するわけですが、ペットの猫や犬がマダニに咬まれ感染。そのペットから、人が咬まれたり、唾液やふんに触れたりしてうつるケースも多いようです。実はこれが一番怖いですよね。

人はマダニが居そうな草むらを避けることができますが、猫や犬には無理。飼い主さんはペットとの接し方、気を付けないと・・・。そういえば最近キャンプが流行ってるとか。これも気を付けないと、です。

2020年代は感染症の時代

なんて言われます。SFTSは主に西日本を中心に報告されてきましたが、最近では静岡でも報告されています。温暖化の影響でしょうか、東日本にも広がっている可能性がありそうです。

鳥インフルエンザH5N8型 ロシアで人間に初感染

高病原性の鳥インフルエンザウイルス「H5N8型」の、鳥からヒトへの初の感染がロシアで確認されました。ロシア南部の養鶏場で昨年12月に感染が発生した際、従業員7人からウイルスが検出されています。感染した7人の体調は現在良好で、これ以上の感染の広がりはないといいます。

12月に感染 2月にWHO(世界保健機関)

昨年12月に感染し、そのことを2月にWHOが認識。これって何やら既視感が。と思って調べてみたんですが、やはりそうでした。一昨年の12月、中国当局が武漢市で新型コロナ感染者を認定しています。で、昨年の2/11にWHOが正式名称をCOVID‐19と定めました。

なんだか変な感じですね。2019年に中国で発生した新型コロナ。そして2020年にはロシアで鳥インフルが人間に初めて感染。ちょうど一年ずれてるわけですが、どうも経緯が似すぎてて恐い。両国とも自国に都合悪ければ情報は隠蔽するし、嘘の情報だって垂れ流すお国柄です。

ヒトからヒトへの感染はなし

WHOによると感染した7人は無症状で、ヒトからヒトへの感染は報告されていないそうです。新型コロナについても最初はそんなこと言ってたような気がするなぁ。いかんせん全ての情報がロシアの当局を経由してるわけで、無症状だとかヒトからヒトへの感染はないとか言われてもねぇ。

ロシアの保健当局がこの件を公表し、WHOがその報告を受けたというところまで。今のところどこのメディアも情報がないらしく、日経ではわずか3~4行の記事です。しかし、これ。「ヒトからヒトへの感染を確認」なんてニュースが出てきたらどうなるんでしょう。もちろんそんなことにならないことを祈ってますが。