株式会社スノーピーク 7月9日に上場廃止へ

スノーピークは6/19、「株式併合、単元株式数の定めの廃止及び定款の一部変更に係る承認決議に関するお知らせ」などを公表しました。同日開催の臨時株主総会で原案どおり承認可決されています。2月に公表済みだったMBOがこれで完結することに。

スノーピーク

スノーピークは新潟県燕三条発のアウトドアブランド。燕三条が誇る金属加工技術を背景に野外における衣食住の製品を幅広く展開しています。製品を全国の直営店舗、スポーツ量販店、インターネットのECサイトなどを通じ販売する東証プライム上場企業です。

代表取締役社長の電撃辞任

創業者である会長の娘である社長が、一昨年の9月、既婚男性との交際及び妊娠を理由として、同社及びグループ会社の取締役の職務を辞任することとなったという事件が起きました。女性で、32歳の若さで新社長に就任し、上場企業のトップでありながら腕にはタトゥーが。みたいなことも就任当時話題になっていました。

この辞任の時点あたりでMBOの準備が始まってたんでしょうね。このままでは会社の品位が、ということで緊急辞任。MBOにより上場廃止し、風当たりを抑えておいて、その間に会社を建て直す。ほとぼりが冷めた頃を見計らって再上場、ってな具合でしょうか。

その時はおそらく、不倫・妊娠社長が再登板なんてことも、この会社ならありそうです。それにしても、以前も書いたけど、高値を買って安く売らされることになった一般株主が不憫でしかたありません。

スノーピーク MBO発表 1株1250円でTOB

スノーピークは2/20、「MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ」を公表しました。いわゆるマネジメント・バイアウト(MBO)。米投資ファンドのベインキャピタルがTOB(株式公開買い付け)を実施します。買い付け価格は1株1250円だそう。

スノーピーク

スノーピークは新潟県燕三条発のアウトドアブランド。燕三条が誇る金属加工技術を背景に野外における衣食住の製品を幅広く展開しています。製品を全国の直営店舗、スポーツ量販店、インターネットのECサイトなどを通じ販売する東証プライム上場企業です。

MBO

MBOによって株式を非公開化する方針を固めたことがわかったと報じられ、正式な開示の前日から株価はストップ高していました。前日に情報が洩れていることも気に入りませんが、このタイミングで、こういう形でのMBOによる上場廃止というのはいかがなものかと。

同社は新型コロナウイルス禍でキャンプがブームとなり、卸売りや直販店を拡充して初心者層を取り込み急成長しました。昨年辺りからブームが沈静化し、業績は急速に悪化。株価も同様に、2021年の11月には4,000円台を付け、昨年の5月に2,000円割れ。足元では1000円を割れていました。

つまり、最近同社の株主になった人の多くが2,000円以上で買い付けているわけです。外資と組んで仕切り直し、経営を立て直すといえば綺麗ですが、実態は経営に対してうるさく言ってくる株主をすべて切り捨て、上場廃止するということ。投資は自己責任といえばそれまでですが、株主に対する向き合い方ってこれで良いんだろうか。

OKK株式会社 監理銘柄(確認中)の指定

9/17、「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」を公表したOKK。9/22には、「2021年3月期有価証券報告書および2022年3月期第1四半期報告書の提出遅延および当社株式の監理銘柄(確認中)指定の見込みに関するお知らせ」を公表しました。

提出遅延

2021年3月期有価証券報告書および2022年3月期第1四半期報告書について、関東財務局より提出期限の延長の承認を受けていましたが、延長後の提出期限までに提出できない見込みとなったとのこと。

過去の会計不正とこれへの対処において見えてきた取締役の不適切な対応。さらに前期末で会計監査人が退任し、今期の会計監査人の目途が立っていないということのようです。東京証券取引所も、投資家の注意を喚起するため、9/22付けで、監理銘柄(確認中)に指定しました。後任の会計監査人が決まらないというのはちょっと気になりますね。

上場廃止

延長承認を受けた法定提出期限の経過後、休業日を除き8日目の日までに提出しなかった場合、東京証券取引所は同社株式の上場廃止を決定することになります。前期の有価証券報告書は10/6が最終期限。第一四半期報告書については10/12が最終期限です。

もちろん、両方の期限に間に合わせなければなりません。9/22時点の株価はなんとか400円台でしたが、9/27終値で288円まで下げてきています。一時会計監査人が決定したとの開示もありませんし、上場維持、かなりヤバいかもしれませんね。

五洋インテックス とうとう上場廃止

日本取引所グループは6/25、「上場廃止等の決定:五洋インテックス(株)」を公表しました。6/18に「監理銘柄(審査中)の指定:五洋インテックス(株)」を公表してわずか1週間。とうとう上場廃止を決定しました。当ブログで取り上げた企業で上場廃止は2社目。

Nutsに続いて

ジャスダック上場で医療関連事業を手がけていた「Nuts」に続く上場廃止。そういえば何日か前、株価をつり上げる目的で虚偽の情報を開示したとして、同社の筆頭株主で、実質的に経営していたH容疑者や同社元社長のM容疑者ら4人が金融商品取引法違反(偽計)の疑いで逮捕されてましたね。

五洋インテックス

そして今度は五洋インテックスの上場廃止。前週の6/18、金曜日に監理銘柄(審査中)に指定され、株価は130円から90円まで売られます。そして次の週の6/25、金曜日に上場廃止の決定。株価は60円のストップ安比例配分です。後々のためにタイミングや株価の動き、覚えておきましょう。

取引所の説明を読んでると、酷いもんですね。改善計画に記載の改善策の実施状況に関して、虚偽の記載が複数箇所でなされている。とか、前代表取締役及び管理担当取締役が主導する形で、複数の取引が、取締役会での決議等、必要な社内手続きを適切に経ることなく、実施されていた、とか。

で、内部管理体制確認書が提出され、内部管理体制等について改善がなされなかったと当取引所が認める場合(内部管理体制等について改善の見込みがなくなったと当取引所が認める場合に限る。)に該当するということで、、、上場廃止となりました。

完全におかしくなってた会社ですが、それでもホームページで見ると従業員は42名となっています。この人たちの人生はどうなってしまうんでしょう。

アマナ 四半期報告書提出完了 残るは ひらまつ

四半期報告書の提出期限について再延長ということになっていたアマナ。期限の12/23に四半期報告書を提出した旨公表しました。TDnetでは第3四半期決算短信と通期連結業績予想も開示されています。週明けの12/28にはひらまつの提出期限がやってきます。

業績は

もともとは不正・不祥事が発覚した企業ということで取り上げ、そのせいで四半期報告書が提出できず、期限を延長しても提出できなければ上場廃止になっちゃうぞ、、、という展開を追いかけてきたわけです。そういう意味では無事提出完了して良かったということなんですが。。。

このアマナに関しては、もっと大きな課題があることが分かり、そちらも気になるところ。会社の業績ですね。以前書いたように、767百万円の債務超過という状況です。にしては、どうにも危機感が伝わってこないんですよね、この会社。

今回同時に公表した通期の連結業績予想。12月も後半になっての2020年12月期の予想ですから、ほぼほぼ正確だと思われます。売上高は170億円、営業利益が-17.5億円、経常利益が-18億円で、最終28億円の純損失という予想です。特別調査委員会の調査費用も織り込んでるようです。

今期はコロナあり、グループ再編で債権放棄ありなど、大幅な損失は覚悟のうえ。ということなんでしょうが、公表されている売上原価や販売費及び一般管理費のコントロールぐらいでは追い付かないのでは?と心配してしまいます。しかし、それにしても株価が高すぎるんですよね。なんで?

ひらまつ

11月に提出されるべき四半期報告書の提出期限を延長した銘柄群。残るはひらまつ1社となりました。再延長後の提出期限は12/28。来週の月曜日ですね。無事提出となるんでしょうが、創業者との対決はそこから始まるって感じです。調査委員会の調査結果も同時に公表されるんでしょうか。