ANAの整備業務 不適切な行為が複数確認されたとして国土交通省が業務改善勧告

国土交通省は4/14、昨年11月に発覚したANAの整備業務に関する不正を受け、業務改善勧告を行いました。2024年10月にも同様の事案により厳重注意を受け、是正対策を講じている(とANAは言ってる)中でのこのような事態。

要するに事態を重く受け止めていないってこと。1件は、整備士が社内規定で使用が禁止されているブレーキ油を航空機に補充してしまったという事案。整備士はミスに気づきながらも、整備記録には事実と異なる記録を残したうえ、隠ぺい工作までも。

そしてもう1件は、整備士が貨物機の貨物を固定するレールが摩耗していることを見つけましたが、「摩耗は軽微で処置は必要ない」と判断して運航を継続。後に修理が必要だったことがわかったというもの。

これだけ不正を連発しながらも適時開示はしない社風。投資家にしてみれば、「企業のホームページなんていちいち確認してられないんだよ」ってのが本音。そう、こういう企業はそこを逆手に取ってるんです。いつか起きるよ、悲惨な事故。

KDDI 特別調査委員会の調査結果

KDDIは3/31、特別調査委員会の調査結果を公表しました。ビッグローブ及びジー・プランという子会社2社において、広告代理事業で実体が存在しない架空循環取引を行っていた件。売上高で約2,400億円が架空だったという過去最大規模の不正でした。

架空循環取引が拡大した結果、合計21社の代理店との取引について架空循環取引が確認されたとのこと。やはりかなり多様な商流が使われていたようです。二人の従業員による行為であり、ほかに関与した者はなく、類似事案も確認されなかったということです。

調査結果を受けた役員等の処分は、ビッグローブで社長含む4名の取締役が辞任。ジー・プランでも社長、副社長が辞任となっています。本体のKDDIでも会長、社長含む8名が役員報酬の返納が行われるとのこと。当然ながら、関与した従業員2名は懲戒解雇処分となっています。

新規に立ち上げた事業が思うように稼げず、内部では売上の水増し等で存続を目指す。大きな損失を出す訳でもないので親会社はほったらかし。そんな部署や部門ってありますよね。こういう部署が危ないんです。定期的にこうした新規事業を存続するのか、撤退するのかという検討が重要。検討していればもう少し早い段階で発見、もしくは撤退ができたと思われます。

ヤマウホールディングス 従業員の不正行為(着服)

ヤマウホールディングスは3/19、「弊社連結子会社の従業員による不正行為に関するお知らせ」を公表しました。同社は九州地盤で、土木・建築分野へのコンクリート二次製品の提供を中核に関連事業を展開しています。福岡市に本社を構える東証スタンダード上場企業です。

開示によると、中核子会社ヤマウにおいて、従業員(男性、37歳)による製品製造用資材の不正転売及び売却代金の着服が判明したとのこと。2021年1月から2026年2月 にかけて、製品製造用資材を継続的に転売し、ヤマウに約120百万円の損害を与えたといいます。

地元の新聞によると、この製品製造用資材とは、「鉄筋」だそうです。経理部門が在庫数量を確認していたところ、不審な推移に気がつき発覚したそう。5年間で120百万円、かなりの金額ですね。毎年2000万円超の原材料費高をここまで見逃していた方が不思議ですが。

発生原因や類似案件等は明らかにしていませんが、鉄筋等の原材料の仕入れ管理等が一人に任されていたんでしょうね。ちなみに、この従業員は懲戒解雇されており、再発防止策も一応公表されていますので、この件に関する開示はこれで終了かと。

ソニー生命 やっぱりお前もか

日本経済新聞は3/18、「ソニー生命、営業員が顧客から22億円借り12億円未返済」と報じました。当ブログではその可能性に触れてきましたが、やっぱりお前もかって感じです。

横浜市の支社に所属していた営業員が、顧客や親族ら約100人に個人名義で借用書を作成し金銭を借りていたとのこと。ソニー生命は2023年に事案を把握したものの、営業職員個人による金銭貸借だとして公表していませんでした。今後も未返済の12億円については、会社による弁済はしない方針らしい。プルデンシャルより酷いな。

社内調査では、ほかにも数人の社員が顧客から金を借りていたことが判明しましたが、会社側は詳細や処分内容を明らかにしていません。ちなみに日経の記事では、「現時点で他に同様の事案は確認されていない」としており、メディアによって内容が食い違っています。

この件について、19日時点でソニーフィナンシャルグループからは何の開示もされていません。借り入れだけじゃなく、儲け話で顧客の金を詐取している事例なんかも出てきそうですね。

三機工業株式会社 従業員の不正行為を公表

三機工業は3/17、「当社元従業員による不正行為に関するお知らせ」を公表しました。三機工業は建物内部の空調・給排水・電気などの設備を構築する建築設備事業を主力に、機械システム、環境システムなど、社会インフラにかかわる事業を手掛ける総合エンジニアリング企業。東証プライム上場企業です。

開示によると、同社北海道支店において、1999年から2012年にかけて、継続的に会社資金を私的流用していたことが社内調査の結果、判明したということです。この事実判明まで、発覚を回避するための行為(隠ぺい工作)をおこなっていたとも。

同社の損害額は約50百万円。現時点において、当該元従業員以外の関与を疑わせる事実は認められていないとのこと。開示された情報はここまで。当該元従業員がどういった立場の人物だったのか、どういう手口で私的流用してきたのか、まったく分かりません。行為者を切ってお終いというパターンですね。

行為期間は13年間にも及んでいます。類似事案の調査は?行為を許した態勢の課題は?などなど、いくつも疑問が湧くのですが、これにて終了?なんですかね。