デンカ株式会社 一週間に二度の工場火災事故

デンカ株式会社は4/20、「当社青海工場における火災について」を同社ホームページで公表しました。適時開示は行われておらず、kuniもこれまで気が付きませんでした。なんで、適時開示しないんですかね。投資家も株主もこれでは気付けません。

デンカ株式会社

デンカは、電子材料をはじめとした高付加価値のファインケミカル製品を中心に展開する、三井系の中堅化学メーカー。セメントや医薬品、インフルエンザワクチンなどにも展開している東証プライム上場企業です。以前は電気化学工業という社名でしたが、2015年、創立100周年を機に、「デンカ株式会社」に社名変更しています。

事故の概要

まず最初に4/16、同社青海工場(新潟県糸魚川市)のカーバイド製造設備 計装機器にて火災が発生しています。この事故の後にはホームページでのお知らせすら発信されていませんでした。そして4/19、同じ工場の別のエリア、中間品(可燃性ガス)製造設備付帯排水溝にてまたも火災が発生。

さすがに一週間に2度目の火災事故ということもあり、4/20のお知らせが公表されました。しかし、それでも、適時開示はされていません。「自社に都合のよくない事象はできる限り内々に収めたい。」という経営の考え方がよく表れていますよね。

ガバナンス

ガバナンスって一言で言い表せるようなものではないと思いますが、自社にとって都合よくないことや困ってしまうようなことが起きた時こそ、問われるもの。で、そこには自社の課題を打破するヒントも詰まっています。目を背けてしまっていてはもったいないし、会社が良くなるチャンスを逃してるだけ(もちろんその場面はメチャ辛いけど)、、、ってkuniは思うんですけど。

ロックペイント株式会社 伊賀上野工場における火災事故

ロックペイント株式会社は4/7、「当社伊賀上野工場における火災発生に関するお知らせ」を公表しました。4/6の11時15分頃、三重県伊賀市の伊賀上野工場 樹脂製造棟で火災が発生し、11時50分頃、消防関係当局による消火活動により鎮火が確認されたということです。

ロックペイント

ロックペイントは、自動車補修用塗料で国内トップクラスのシェアを誇る塗料メーカー。車両用塗料を中核に、建築用、工業用、家庭用の塗料を展開するほか、ローラー・スプレーガンなどの塗料関連製品・商品を手掛ける企業。大阪市に本社を構える東証スタンダード上場企業です。

事故の概要など

35分ほどで鎮火が確認されており、人的被害についても、同工場内にいた従業員は全員避難し、負傷者はいなかったということです。第1報ですので、物的被害や製造および出荷への影響、火災による業績への影響については、いずれも現在調査中としています。

自然発火?

同社のホームページを見ていたら、「塗料による自然発火について」というコーナーを発見しました。自然発火の危険性があるのは、原料に油類(不飽和脂肪酸類)を含む塗料類であったり、過酸化物を含む不飽和ポリエステル樹脂パテ(ポリパテ)用の硬化剤。などと紹介されています。

今回の火災は樹脂製造棟ということですから、このポリパテなんかの自然発火なんて可能性もあるんですかね。このコーナー、塗料を使用する顧客に対する注意喚起なんですが、、、まずは自社で気を付けないと、って話ですね。

堺化学工業 今度は酸化チタン製造工場で火災事故

堺化学工業は3/31、「小名浜事業所火災事故に関するお知らせ(第 3 報)」を公表しました。その後4/3には第4報が公表されています。福島県いわき市小名浜事業所第一工場で、3/30の17時半ごろに火災事故が発生したということです。

事故の概要

酸化チタン製造工場で火災が発生し、発生から1時間後には鎮圧が確認されたということで、人的被害もなく大事には至らなかったようです。火災が発生した設備を除き、順次安全を確認し運転を再開しているとのこと。

何やら既視感が

前にもあったような気がして、、、。やはり、2021年5月にも同じ小名浜事業所で爆発火災事故が発生しています。この時も事業所は一緒ですが、工場は別の湯本工場の亜鉛末工場でした。重傷者1名、軽傷者3名を出すかなり大きな事故です。

この事故を受け、同社は事故調査委員会を設置して調査を徹底。亜鉛末事業から撤退し、工場再建を断念するとしていました。もちろん、12か月にわたって取締役の役員報酬の減額も行っています(詳細は当ブログの過去記事を)。

再び起きてしまった事故

亜鉛末に関しては事業から撤退しましたが、酸化チタンは同社の中核事業だと思われますから、しっかりとした再発防止対応を取って事業を継続していくしかなさそうです。しかし、前回あそこまでしっかり対応したのにねぇ。この度の火災の発生原因の究明はもう少し先になりそうです。

株式会社シンニッタン 高萩工場における火災発生

シンニッタンは3/27、「当社高萩工場における火災発生に関するお知らせ」を公表しました同社の高萩工場(茨城県高萩市)にて3/24、10時20分頃、火災が発生したということです。11時53分には鎮火を確認したということですので、大きな事故にはならなかったみたいです。

シンニッタン

シンニッタンは自動車部品、建設機械部品など鍛造部品や建設用機材、物流機器も手掛ける企業。大株主上位には東プレ、日本製鉄、日本パーカライジングなどがあります。小松製作所への売上高が全体の1割を超え、海外における売上高が全体の約3割を占めるんだそう。

火災の概要

1時間半ほどで鎮火したということで、人的被害もなく、大事には至りませんでした。「熱処理作業における機械の誤操作に伴い、油槽の油が引火」したというのが発生原因にあげられていました。油槽及び熱処理炉の一部が被災したとのこと。

鎮火から時間もあまり経ってないのに、「機械の誤操作」って原因特定できてるんですね。つまんないことだけど、開示文の冒頭、「2022 年3 月24 日(金)・・・」となってます。今年は2023年ですよ。

過去にも

何かで同社を取り上げたことがあったなぁ、と思ったら、2020年に「分配可能額を超過して剰余金の配当を実施してしまった」という事案でした。なんだか、雑というか、不注意というか、しょうもないミスの多い会社ですね。株価も250円台と低迷してるし、大丈夫かなぁこの会社。

ニプロ株式会社 大館工場における火災事故

ニプロは3/17、「当社大館工場における火災発生に関するお知らせ」を公表しました。3/22には第2報も公表しています。秋田県大館市の大館工場 第5工場において火災が発生したということです。

ニプロ

ニプロはダイアライザ(人工腎臓透析器)など透析関連に強みを持つ医療機器メーカーです。医療機器のほか、医薬品および医療用硝子・魔法瓶用硝子等器材品の製造販売も手掛けています。ジェネリック医薬品(後発品)では注射剤に強みをもち、国内トップクラスの医薬品の製造を受託する東証プライム上場企業です。

火災の概要

3/17午前2時ごろに火災発生。第5工場の生産ラインにある乾燥機より出火し、ほぼ半日後に鎮火しました。人的被害はなかったものの、火災によりダイアライザ生産ラインの一部が損傷したということです。火災により損傷した一部の生産設備を除いた生産設備にて稼働を再開しており、製品出荷に影響はないとしています。

2月にも

火災事故自体は同社の経営に大きな影響を及ぼすものではなかったようですが、2月には別の問題も起きていました。同社の医薬品製造子会社であるニプロファーマ株式会社が、秋田県から「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」違反を理由とする業務改善命令を受けてるんですね。

まったく別の事案ではありますが、同社のガバナンスに綻びが出始めているがために、あってはならない事案が連続している。そんな背景はないでしょうか。速やかな点検が必要だと思われます。