株式会社銚子丸 アニサキスによる食中毒発生

株式会社銚子丸は7/10、「アニサキスを原因とする食中毒事故発生に関するお詫びとお知らせ」を公表しました。同社の店舗である「すし銚子丸 横浜都筑店」において、アニサキス(魚に寄生する虫)を原因とする食中毒事故が発生し、同店舗が横浜市保健所より営業停止処分を受けたということです。

株式会社銚子丸

銚子丸は、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県において、グルメ回転寿司「すし銚子丸」を中心とした直営店のみを多店舗展開する企業。低価格回転寿司との差別化を図り、より上質な商品とサービスをお得感のある価格帯で提供する、東証スタンダード上場企業です。売上高でみると回転寿司業界では8位くらいの会社ですね。

食中毒

開示によると、「すし銚子丸 横浜都筑店」において、2023年7月7日に喫食されたお客様のうち、1名の方にアニサキスを原因とする食中毒症状があった」とのこと。7月10日付で横浜市保健所より営業停止処分を受け、7月11日は、午前11時から通常営業を再開するんだそう。

アニサキス

同社の開示ではどういう魚で被害が出たのか示されていません。一般的にはアニサキス被害は、カツオ、サバ辺りが最も多いようです。厚労省のホームページでは、「サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します」と書かれていました。他にも可能性のある魚はもっと多いみたい。

一度冷凍(-20℃で24時間以上)されたもの、加熱調理(中心温度60℃で1分以上)したものであれば、アニサキスは死滅するようです。ちょっと気になったのは、酢や塩、しょうゆ、ワサビなどの調味料では、アニサキスは死滅しないとのこと。冷凍処理してなかったシメサバによる被害はかなり多いみたいです。新鮮さをウリにしてるしめ鯖はヤバいのか、、、これ、個人的にはかなりショック。

分かってるようでよく分からない 米国の債務上限問題

このところイエレン米財務長官は6月5日にも政府の資金繰りが行き詰まると警告していましたね。その後、5/31、債務上限停止法案が下院で可決され、デフォルト回避に前進、、、というニュースが。6/2には上院でも可決され、債務不履行(デフォルト)が回避されることになりました。

債務上限問題とは

債務上限に関する交渉がもつれ、米国債の格下げにつながったりして米国経済のみならず世界経済が大混乱に陥るなんてこともありました。それゆえ今回もかなり注目を集めてきたわけですが、そもそも債務上限問題って何?なんでこんなことが問題になるの?って、感じですよね。

連邦政府ができる借金の上限(発行できる国債などの総額)は法律で定められており、これが債務上限と呼ばれるものです。米国の会計検査院によると、債務上限として具体的な額を定めているのは、米国とデンマークの2カ国だけなんだそう。

日本には上限の定めなし

その他の多くの国では、債務残高の上限を国内総生産(GDP)比で何%という形で定めているようですが、日本では債務上限が定められていません。そのため、日本人にとっては債務上限問題って、いまひとつ肌感覚がなく、よく分からないモノになってしまうんですね。

毎度毎度散々もめながら、最後には妥協して上限の引き上げが行われる(1960年以来、上限は78回見直されているらしい)わけで、債務上限の規定なんか撤廃すればいいのに。と思うんですが、やはりそうした議論も実際にあるようです。

もちろん、際限なく債務を膨らませないように一定の規律を、というのは理解するんですが、そのために世界中を巻き込んで、金融市場まで大混乱させる政治ゲームは、、、勘弁してほしいものです。

追悼 村田兆治選手

11/11の朝のテレビ放送で、盛んに世田谷区の住宅火災を報じていました。まぁ、普通の火災っぽかったのでなんでそんなに?って思ってたら、あの村田兆治さんのお宅のよう。その後まもなくして、プロ野球・ロッテ元投手の村田兆治さんが、搬送先の病院で死亡が確認されたということです。

村田兆治

村田さんはドラフト1位で東京オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)に入団しました。左脚を高々と上げて右腕を豪快に振り下ろす「マサカリ投法」でエースとして活躍し、90年に40歳で現役を引退するまで、速球とフォークボールを武器に通算215勝(177敗)、2,363奪三振の成績を残した名選手です。

引退して既に30年ですから、今の若い人たちは知らないでしょうね。まさに昭和のエースです。2005年には野球殿堂入りされています。

羽田での件も

今年9/23、羽田空港の保安検査場で女性検査員の肩を押したとして、暴行容疑で警視庁東京空港署に現行犯逮捕されていました。2日後に釈放されましたが、この時何か起きてるんじゃないかという感じがしたものです。肩を押したくらいで暴行容疑で逮捕、はないですよね。

村田さんに何が起きていたんでしょう。プロスポーツ選手が引退後に信じられないような悲惨な人生に落ちていってしまう姿、ちょくちょく見かけます。彼もそうだったのか。第一報を伝えるニュースの中で、「村田さんが住んでいたとみられる住宅」という不自然な説明をしていたのも気になりました。

自宅なのに住んでいたかどうかわからないってどういう状況? 2階だけが不自然に焼けてしまった住宅の姿も。発見されたとき、手にたばこを持っていたとも。まだ、分からないこと多過ぎだけど、まずは、サンデー兆治のご冥福をお祈りいたします。

堀江謙一さん83歳 世界最高齢ヨット単独無寄港太平洋横断に成功

6/4の朝、凄いニュースが飛び込んできました。世界最高齢でヨットによる単独無寄港の太平洋横断に挑戦していた海洋冒険家、御年83歳の堀江謙一さんが、紀伊水道のゴールに到着したというニュースです。

2か月以上も

ことし3月末にサンフランシスコを出発して2か月余り、69日間で航海した距離はおよそ8500キロにおよぶそうです。これまでの記録を10歳以上更新して、世界最高齢での単独無寄港の太平洋横断を達成したことになります。おめでとうございます。

若い人はご存じないかもしれませんが、この堀江さん、60年前、1962年に世界で初めて、ヨットで日本からアメリカ・サンフランシスコへの単独の太平洋横断に成功した方なんですね。kuniもその当時の記憶が結構鮮明に残っています。が、よく考えるとkuniは生まれて間もないころ。なんで記憶に残っているのか不思議です。

堀江さんはその後1974年には、一度失敗していた西回り単独無寄港世界一周も成功されています。kuniの記憶に残っているのはこっちの偉業かもしれません。

60代なんかまだまだ

まぁ、そんなことはともかく、今回も間違いなく偉業です。83歳ですよ、83歳。60歳や65歳定年を迎えて第一の人生を終え、燃え尽きた感をお持ちのみなさんにとってガツンと活を入れられた感じのするこのニュース。83歳でこんなことが実現できるとあれば、まだまだ20年くらいは何にでも挑戦できるってことです。

別に世界一になる必要はないわけですが、これから夢をもって何かを実現しなきゃってことですね。今の時代の60代ってまだまだ大きな可能性を残しているってこと。いやぁ、勇気をいただきました。

JAL 三重苦?

① JAL機長、アルコール検知で乗務交代 4月29日の便
② JALで一時システム障害 32便欠航、92便遅れ
③ JAL機トラブルで関空へ引き返し 着陸時に煙上がり滑走路が一時閉鎖

いやぁ、やってくれますねぇ、JAL。この3つ全部、昨日5/8に報道されたニュースです。①だけは4/29の事件らしいですが、②③はいずれも発生日も5/8です。3件の不名誉な事件が同じ日に報道されてしまって、、、こんなのって過去に聞いたことないかもです。

原因は全て別だけど

一見して分かるように、直接的な原因はまったく別物と思われます。従業員個人の規律の問題、システム開発もしくはメンテナンス時の考慮不足、そして機体整備の不備。それぞれ違う所管部署ですし、違う原因だとは思われますが、根っこのところは意外に同じだったりするんですかね。いわゆる真因分析ってやつ、JALはこのあと大変でしょうね。

きっと、取り巻きはこれらの事故の発生に関する真因は実は同じもので、企業風土、カルチャーに根差しているものでした。みたいな結論を期待しているでしょう。最近の流行りってやつです。「決められたルールさえ守っていれば良い」という企業文化が蔓延ってしまっていた。そのルールの目的や本来の意義を十分理解して、従業員一人一人が行動する企業文化を再構築していきたい。」そんな真因と改善策になるんですかね。

恐ろしいほどの偶然が重ならないと、この三重苦は起きなかったでしょう。そういう恐ろしいことを引き寄せてしまうこの会社、世間の反応はどうでしょうか。なにせ人の命を預かっている航空会社ですからね。かなりのJAL離れが起きそうな気がします。

酔っ払い機長に関しては、、、

①の機長がアルコール検知されて乗務交代したというニュースは、ちょっと気の毒なところがあります。社内ルールは守っていた(今のところの情報では)んだけど、搭乗時にアルコールが抜けきってなかったみたいな状況のようで、一緒に飲んでいた副操縦士はセーフみたいです。機長の体質の問題であり、それを社内ルール通りにチェックして見付け、交代させてるし、フライトに遅れも出していないんだから、、、何が悪いんだ。っていう言い分はあると思います。

「JALの二重苦」ということにしておきますか。