ソフィアホールディングスは6/17、「独立調査委員会の設置及び第47期定時株主総会の継続会の開催方針のお知らせ」を公表しました。以前取り上げたアルテリア・ネットワークスの件。ドコモにアクセスチャージを不正に支払わせた事件で、ソフィアホールディングスの子会社でも逮捕者が出ています。
逮捕者
アルテリア・ネットワークスの従業員と共謀して、ドコモにアクセスチャージを不正に支払わせたということで、ソフィアホールディングスの連結子会社ソフィアデジタルの役員2名が逮捕されています。アルテリアに比べると判断が遅れてしまいましたが、同社としても事件の事実関係の調査を開始します。
同事件に類似する事象の存否などについても公正かつ適正な調査を行うことを目的として、外部の有識者で構成する独立調査委員会の設置を決めたということです。少なくとも今月中に事件の詳細や決算への影響を見極めることは困難であるとしています。
そのため、6/28に開催予定の定時株主総会では、決算に関する計算書類報告(決算報告)に関しては行わず、後に開催する継続会にて報告するということになりました。
事件のその後
通信事業者の間で通話時間に応じて接続料金が支払われる「アクセスチャージ」の仕組みを悪用して、意図的な機械発信を生成し、NTTドコモから当該着信にかかる接続料金を不正に取得していたこの事件。通信事業者や通信機器販売会社の役職員等、計14人が逮捕されていました。
その後、6/17には、ドコモの「かけ放題」プラン84回線を利用して、長時間の発信を繰り返しNTTドコモから、約1億円をだまし取った疑いで北海道札幌市の会社員が新たに逮捕されています(15人目)。なんだかこの事件、まだまだ拡がりを見せそうな気配ですね。