理研ビタミン 例の連結子会社 青島福生食品有限公司を譲渡

理研ビタミンは6/8、「連結子会社(青島福生食品有限公司)の異動(持分譲渡)および当該子会社に対する債権放棄に関するお知らせ」を公表しました。昨年、不適切な会計処理ですったもんだした青島福生食品有限公司をやっと切り離します。

おさらい

昨年の夏、中国子会社の青島福生食品におけるエビの加工販売取引の実在性が確認できなかったり、棚卸資産の過大計上の疑義が出てきたりと、決算発表は遅延するわ、上場廃止の危機にも見舞われました。時間の問題だろうなとは思っていましたが、決断したようです。

譲渡を決定

「青島福生食品の業績悪化および不適切な会計処理を契機として、グループ内における同社の位置付けについて検討を行い、青島福生食品の全持分を譲渡することが最善である」、と判断したようです。正解だと思います。

譲渡価格は1人民元ながら、10億円程度の債務弁済を受けるようです。青島福生食品に対する貸付債権については、過年度に貸倒引当金を計上していることもあり、譲渡と債権放棄による業績への影響は軽微で済むようです。

さてと、

ここまでの判断は大正解だと思います。今後米中冷戦が本格化する中、中国連結子会社なんぞ何の役にたちません。リスク以外の何物でもないと思います。開示文書にもありましたが、既に当地での人件費は全然安くないんです。

今後の代替生産拠点をどうするのかは言及されていませんが、労働の質が高い国内に生産拠点を戻すべきだと思います。このニュースで株価は上がるのかな?興味ありますね。

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