株式会社プロルート丸光 虚偽有価証券報告書提出事件の告発

金融、証券

証券取引等監視委員会は10/31、「株式会社プロルート丸光に係る虚偽有価証券報告書提出事件の告発について」を公表しました。同社の株価をつり上げる目的で、子会社化する会社の価値を過大に算出し、虚偽の情報を開示したということらしいです。このことを受け2021年に同社株は200円近辺から700円まで急騰しています。

プロルート丸光

プロルート丸光は衣料品、服飾雑貨、寝具・インテリア商品などを全国の衣料品店、専門店、チェーンストア、ECショップなどに実店舗およびオンラインストア、アプリなどで販売する総合衣料問屋です。東証スタンダード上場企業ですが、株価は今年に入って100円を割れており、直近では20円まで売られています。

事件の概要

実態のないアーティストのグッズ販売会社の価値を過大に評価して株式交換による子会社化を進め、19年12月に「将来収益に高い信頼性がある」などと売上高予想や事業内容について虚偽の内容を開示していました。

最終損失が1億円に迫る状況で、架空売上を計上する方法により5,000万円近い利益が出ているような開示をして株価をつり上げています。

告発を受けて東京地検特捜部は11/1、同社の筆頭株主だった経営コンサルティング会社「ウェルスブラザーズ」代表を金融商品取引法違反(風説の流布、偽計)容疑で再逮捕しました。さらに、法人としてのプロルート社と同社元社長、前社長、同社の子会社だったグッズ販売会社の男性役員2人を同法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪で起訴しています。

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