アマナ(amana) 架空売上 特別調査委員会の委員構成の変更

株式会社アマナは12/1、「特別調査委員会の調査状況及び委員構成の一部変更・追加のお知らせ」を公表しました。てっきり調査結果が出たんだと思いましたが、調査対象とは別件が発覚したということで、より独立性・公平性が高い体制に変更するということです。

面倒なことに、、、

子会社のアマナデザインにおいて、売上高の架空計上や売上高、外注原価の期間帰属の誤りがあった件を調査するため、特別調査委員会を設置。これが11/4のことでした。1ヶ月近く調査をしてきて、このタイミングで別事案が発覚したわけです。

お知らせから引用すると、「当社を含め外注原価の期間帰属の誤りに関する疑義が新たに発覚するとともに、そのうち1件について、当社経営陣の一部が当時その認識を有していた疑義が生じました。」と表現されています。ビミョーな書き方ですね。

もう少し平たく言うと、「取締役が指示して外注原価を翌期に付けさせ、売上利益の水増しを図っていた」ということでしょうか。取締役も1名だけではなさげな書き方です。

以前の記事でも書いたように、アマナは2020年12月期第3四半期報告書の提出期限を延長申請している状況です。この調子では12/16の提出期限には間に合いそうにないですね。

債務超過

提出期限に間に合わないと、その後8営業日の猶予があり、上場廃止となってしまいます。が、それ以前にこの会社、8月に公表した第2四半期決算で18億円の損失を計上し、206百万円の債務超過に陥っています。

取引金融機関も、借入金返済が遅延していることから新たな融資を渋っているようですし、上場廃止どころの問題ではなくなってきています。

高松コンストラクショングループ 青木あすなろ建設で従業員の不正行為

高松コンストラクショングループは12/2、グループの青木あすなろ建設において、社員による協力会社との不正な取引が行われていたと公表しました。既にここまで調査を進めてきており、調査の結果や社内処分、再発防止策までセットで公表という形です。

高松コンストラクショングループ

高松コンストラクショングループは1917年創業の高松建設を中心に、多くの上場企業を傘下に収めてきた持ち株会社で、高松建設と青木あすなろ建設が中核子会社になります。今回公表された従業員の不正行為は青木あすなろ建設で起きたもの。

青木あすなろ建設

同社も高松コンストラクショングループも、今回の件を「従業員の不正行為」と言い切ってしまっているんですが、そうなのかなぁという感じもします。詳細が説明されていないためというのもあるんですが、、、。不正行為の概要を以下に引用します。

「工事着工間もない段階で協力会社に対して法令違反に該当しない社内規程を逸脱した発注により、出来高を水増しすることで工事原価の計上時期と支払時期の前倒しが行われたものでありました」 と、これだけ。

で、不正行為による支出の総額は約274百万円だとしているんですが、これに関与した従業員個人の利得はなかったということです。「出来高」というのがよく分かりませんが、法令違反がなく社内規程を逸脱した発注、、、協力会社の期末売上に協力したということですかね?

弊社従業員の逮捕について

せっかく開示するんだったらもう少し分かりやすく書いてほしいものです。てなことで少し調べていたら、2017年9月に青木あすなろ建設の従業員が逮捕されていました。この時の開示もあっさりしてます。

神奈川県の砕石採掘跡地で同社が受託している建設発生残土埋立事業用地内へ、産業廃棄物が不法投棄された事件に関与していたとして逮捕だそうです。で、その後この社員と同社が検察庁より起訴されてます。この件もあって今回は厳しく対応した?

東京ドームTOB 三井不動産 読売新聞 みずほ銀行

オアシス・マネジメントの請求で臨時株主総会を予定していた東京ドーム。相当もめることになるだろうなと思っていたところへ、ホワイトナイトが登場しましたね。三井不動産が東京ドームにTOBを仕掛けました。この情報も公表前にメディアに漏れ出してました。

TOBの概要

三井不動産が行うTOBは、買付価格1株につき1,300円。買付期間は11/30~1/18までの31営業日。買付予定株数が買えたとすると、買付代金の総額は1,205億円におよびます。株主がTOBに応じる際の取扱いをするのは野村證券ですね。

今回のこのTOBが成立後、20%の株式が読売新聞グループ本社に譲渡され、、、つまり、東京ドームに20%出資する形になります。で、東京ドーム株は上場廃止になると。

東京ドームの敷地にはスタジアムのほか、ホテルや遊園地、スパ施設なんかもありますね。丸の内線後楽園駅と総武線水道橋駅に挟まれた一帯で、メチャクチャ交通の便の良いところです。ここで本格的なボールパーク開発を進めるということです。面白そうです。

読売新聞グループ本社 みずほ銀行

読売の20%はちょっとしょぼい感じですね。本業ではもう後がないんですから、ジャイアンツとボールパークに本気で取り組んでも良さそうなもんです。まぁ、稼げてないからそこまでの余裕もないってことでしょうか。

そしてTOBに応じることをあらかじめ決めてしまっているみずほ銀行も。まぁ、政策保有株を売らなきゃならないわけで、高価買取、、、渡りに船というところでしょうね。これもちょっと残念。

市場価格がTOB価格を上回って

TOB価格1,300円なのに、12/1のドーム株価は1,350円。終日1,300円を上回って推移しました。1,350円で買ってTOBに応募したら損するわけですからね。何かあります。おそらくオアシス・マネジメントが出てきて、、、TOB価格が吊り上がる可能性を買ってきてるんでしょう。まだまだ波乱の予感が。。。

サンテック 従業員の業務上横領 社内調査結果公表

完全に見落としていました。11/26、サンテックが社内調査結果と再発防止策を公表していました。今年7/30に同社が公表した、従業員が1億3400万円を横領し、事業所への出社を指示されるとそのまま連絡が途絶えてしまったという事件でした。

新たに分かったこと

工事現場は広島地区の電線張替工事とされています。サンテック以外の会社も1社参加するJVなんですね。犯人はこのJV現場所長という立場の人。JV構成員に対し、当該工事では実際には必要のない出資金の資金請求をし、その出資金を預けている預金通帳のコピーを偽造し、残高を偽りながら134,090,787円を私的に流用したということです。

不正に引き出した資金は本人名義の個人銀行口座に入金し、その口座を利用してギャンブルに費消したことが確認されています。不当に引き出した資金のほとんどが損失となり、最終の個人口座残高は7,966円だったそうです。

犯人が現場の代表を務めていた他のケースをはじめ、類似した現場に対する調査も行われていますが、いずれも問題はなかったとのこと。

この事件でも、「犯人は一人で現場預金通帳及び印鑑を保有し、出納・帳簿作成・会計報告まで実質的に一人で行っており、帳簿の改ざん及び通帳コピーの偽造により、同社の監視が及ばないところで不正が可能な環境にあった」という「機会」に関する指摘がされてます。

自殺?

報告書で一番インパクトがあったのは、やはり犯人が死亡していたこと。「山口県警からの連絡で車中での死亡が確認された」と説明されていて、相続人は相続放棄手続き中。相続人からの債権回収は困難で、身元保証人(実母・友人)に対して保証債務履行を交渉中だそうです。

ダイワボウホールディングス 架空循環取引 調査報告書を公表

ダイワボウホールディングスは11/27、子会社のダイワボウノイ社で発覚した架空循環取引に関して、特別調査委員会による調査結果を公表しました。2014年度~2020年度までの7年間で、架空の売上は6,447百万円に及んでいます。たった一人の犯行です。

架空循環取引の概要

報告書でA氏とされている犯人は、ダイワボウノイ社の営業部門の副部長だそうです。2018年には別の子会社に転籍しており、ここではなんと役員。そして、2020年9月4日、A氏は社長に対し、ノイの副部長であった当時から、架空の循環取引を行っていた旨を告白しました。

転籍して以降も担当業務を後任者へ引き継がず、A氏は、循環取引関与会社に対する連絡はそのまま自身にて継続して行っていました。ノイ社内での手続については、「なりすましメール」を使用して、ノイ社の後任者に取引の実在性を誤信させ、社内手続が滞ることのないよう仕向けていたといいます。

架空循環取引は、ノイ社含む3社から5社の商流で行われていました。最終的には64億円の架空売上となっていますが、報告書によるとA氏がこの循環取引において個人的な利益を得ていたとは認められないということです。

動機や背景

動機や機会、正当化など、ここでは詳細に取り上げることはできませんが、同報告書20ページに書かれているA氏本人の告白部分を以下に、、、。

「社内では長期在庫の解消や売上の数字は求められる一方で、取引先からのクレームやトラブル等が発生しても、自己解決を求められ、およそ上司に相談できるような環境にはなかった。」

「自分の業務内容を理解している者はおらず、誰かに相談をしたところで無駄だ、自分一人で解決するしか方法はないという思いで日々の業務を行っていた。各々が、さながら「個人商店」として業務を行わざるを得ず、年々、孤独感を深めていった・・・」

読者の皆さんの会社ではこういった状況、、ありませんか?