6月5日の臨時取締役会において、定款の一部変更について決議し、6月30日開催の定時株主総会に、定款の一部変更に係る議案を付議することを決議したという開示が。その株主総会でも承認されたんでしょうね。けどそのあたりは開示されてない不思議なお知らせです。
定款の変更
第2条 当会社は、次の事業を営む会社及びこれに相当する業務を営む外国会社の株式また持分を保有することにより、当該会社の事業活動を支配または管理することを目的とする。
ここでいう「次の事業」に、2つの事業が追加されました。
・ 労働者派遣業
・ 労働者紹介業
なんだか読んでいてつらいものがありますね。同社は役員報酬及び社員給与の減額(月額給与の20%減額)の実施、社員の夏季賞与の不支給を5/1に決定し、公表ています。
今年度の状況
実際の今年度の商売の状況は、売上高でみて、前期比4月50%、5月62.2%、6月71.5%と苦しい状況が続いています。6月はおそらくどの業界でも、もっとも回復した時期でしょうが、それでも3割減というレベルです。
定款変更の意味
同社の開示では詳しい説明がなされていませんが、派遣業や紹介業を事業に加える目的は、従業員の解雇を避けるために、最近聞くようになったいわゆる「従業員シェア」を実現することなんでしょうか。
たとえ新型コロナで業況が悪化し、一時的に雇用維持が難しくなったとしても、従業員たちが業界の垣根を超えて働き続けられる「場」を提供するための定款変更なのかと、、、考えさせられました。
外出せずに家の中での生活をたのしむ消費傾向、いわゆる巣ごもり消費の拡大で一番ダメージを受けている外食産業。この開示は物凄い危機感を漂わせてます。