フジオフードグループ本社 持分法適用関連会社における不適切な会計処理

株式会社フジオフードグループ本社は2/5、持分法適用関連会社における不適切な会計処理の疑いがあることを公表しました。併せて、2020年12月期の決算発表を延期することも発表しています。少々古くなってしまった情報ですが、ここらでチェックしておきます。

株式会社フジオフードグループ本社

同社はフジオフードシステムを中核子会社とする持ち株会社で、大阪市に本社を置く外食企業です。ホームページで確認すると、現在の同グループの店舗は現在840店舗。メインとなるのは「まいどおおきに食堂」だそうですが、kuniは一度も見たことも入ったこともありません。

メインブランドとしては他にも、「串家物語」、「つるまる」、「手作り居酒屋かっぽうぎ」などがあるようですが、これらについてもやっぱり見たことない。他にサブブランドとして20を超えるブランドがあり、この中に「博多ふくいち」という辛子明太子屋さんも入っています。

博多ふくいち

この辛子明太子の製造・販売を行っている博多ふくいちが、今回の不適切会計処理の舞台となりました。同社は2015年に資本・業務提携し、フジオフード社の持ち分法適用関連会社(35%出資:当時の投資金額は68百万円)になっています。

同社の対応と決算発表

2/5時点では、「当該会社における原材料の過大計上による不適切な会計処理」としか説明されていません。また、特別調査委員会等の設置についても触れてないですね。2/12に予定していた決算発表は、延期して2/19へと。

その期日が来て、再度延長となるかと思いきや、2/19、決算発表しましたね。どのような会計処理がされていたのかについては言及することなく、博多ふくいちは2019年9月末時点で債務超過になっていたと。

で、フジオフード社が投資した金額と契約上の債務保証額5億円等を投資損失として営業外費用に計上して、過年度決算を訂正しています。再発防止策も3行だけ。なんだこれ。