何とも不思議なことを起こす会社ですね。2020年3月期末の決算において、帳簿上8億900万円あるはずの現金が、実際には50万円しかない、と監査法人から指摘されたようです。で、、、また外部調査委員会に調査を追加してお願いするんだとか。
外部調査委員会
もともとこの外部調査委員会は、証券取引等監視委員会が同社の公表した文書が金商法第158条に定める「偽計」にあたるとして、強制捜査を受けたことから設置されたものです。あれからちょうど一カ月が経過しましたが、今度は現金がなくなった件も調査委員会の調査事項に加えるんだそうです。
ただよく読んでみると、同社が調査委員会に対して、「調査事項に加えるように折衝中です」、と書かれてます。普通こういう目的で開示するんだったら、調査委員会が承諾してからでしょうに。まだ折衝中なのに、今後の見通しやらなんやらきれいごとは並べてあります。何だか上場会社ごっこやってるみたいな会社ですね。
消えた現金
第三四半期(10月~12月)の四半期報告。BSを覗いてみると、ありますね。現金815,415,000円となっています。同社が主要事業にしようとしている「医療施設の入会申込金」でしょうか。11月の開示によると、入会数3件で売上2,100万円とありますので、一口700万円。
1月までで78口、新規入会があったそうですから、5億4,600万円までは計算できますが、残りは不明。っていうか、こんなもの計算したってしょうがないってもんですね。架空の売上なんだか、入会金持ってドロンしたか。まともに取り合わない方が良さそうです。
たかだか十数名の社員で運営している会社。時間を稼いでいるかのような外部調査委員会の設置。経営者はまだ日本に居ますかね。