京三製作所は3/26、「特別損失の計上および通期業績予想の修正に関するお知らせ」を公表しました。今年1/14に同社本社工場で発生した火災による損害を見積り、2021年3月期決算において、特別損失約140億円を計上する見込みだそうです。
2/26 通期業績予想
ここまでの同社の開示を押さえておきます。2/26には通期の業績予想および期末配当予想の修正について公表しています。が、今回の火災による影響を現段階において合理的に算定することが困難だとして、いずれも「未定」としていました。
3/9 第5報
3/9には、「当社本社工場における火災について(第5報)」が公表されています。当該工場周辺への影響について情報更新ですね。工場周辺の大気の状況を調査した結果、火災発生から1週間後までのすべての日において、環境基準を満たしていることが確認できたそうです。
3/26 特別損失計上 通期業績予想
そして、今回の開示です。建物、生産設備、製品、仕掛品等の一部を損傷しており、これらの損害を見積もって特別損失として140億円を計上。当期純利益は▲160億円となっています。
火災により信号システム事業の製品が損傷し、予定していた出荷が翌期以降に繰り延べとなり、売上高、営業利益、経常利益が大幅に減少したためとしています。前期660億円の売上高が530億円まで減少してますからね。期末配当予想については、引き続き「未定」としています。
「当社設備に起因する出火ではありませんでした」としたまま、出火原因についてはまだ新たな情報が出てきません。警察当局はしっかり捜査してくださいよ。