関西電力 調査結果(その2)

昨日に続き関西電力のお話です。施工管理技士の資格を合計180名が不正に取得していた(既に退職している者では17名)という件。すべての資格取得者4,000名ほどのうち180名ですから、同じ不正を行っていた他社との比較で、それほど突出した数字ではないんですが・・・。

開示の姿勢

昨日も書いたように、調査結果の公表時に同社は、「施工管理技術検定の実務経験要件の不備」と表現していました。「不正」を「不適切」と言い換えることで、少しでも世間の批判をかわそうとする姑息な手段。kuniとしては違和感しかなく、他社の事例で以前からよく指摘してきました。

それと一緒で、今回の関西電力は、「不正」を「不備」と言い換えています。国家資格が要求する実務経験年数に対して、不足していたり、まったくなかったりしているのに、受験の申込書類には「あり(満たしている)」と書いて申請して受験し、資格を取得する。

この行為を指して「不備」と言ってるわけです。これって正しい日本語なんでしょうか。自社が起こした事件(不正)の重大性をあきらかに矮小化しようとしてますよね。本当は重大な事なのに、責任逃れや世間の人たちの関心をそらすために、あえて小さなこととして扱おうという意図を感じます。

もうこの時点で、この事件を重大な事案として取り上げ、二度とこのようなことが起きないように、自社のカルチャーから改革いていくという勢いを失ってしまっているような気がします。社会に対してこういう姿勢を取りつつ、社内的には徹底して変革を行う、なんてのは無理なんですよ。特に会社組織では。

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