株式会社ジェイ・エス・ビー 渦中の取締役が辞任

株式会社ジェイ・エス・ビーは12/20、「取締役の辞任に関するお知らせ」を公表しました。取締役らが海外視察・研修に家族を同伴し、その費用を同社に負担させたり、金券類の簿外在庫や高級ワインの簿外資産などが出てきた例の会社。(詳細は過去記事でお読みください)

調査報告書で記載された a氏

調査報告書ではこの a氏が主犯格とされており、経費の不正使用、金券類、高級ワインすべてに関わっています。調査報告書にあるいくつかの表現を拾ってみると、「取締役に就任したのが2019年1月」、「a氏が所管する秘書室」などという記述があります。

この2点から考えると、冒頭で書いた今回辞任した女性取締役がa氏のようです。ということで引責辞任ということなんでしょうが、開示における辞任の理由は、「一身上の理由によるものであります。」となっています。この期に及んで・・・って感じですね。

筆頭株主との関係

さらに報告書では発生原因として、「情実が生じ易い大株主とa氏の関係性」とか、「オーナー企業意識の残存によるコーポレートガバナンス上の問題」なんてのが挙げられています。a氏は筆頭株主と関係が深く(親子かしらね)、実質的には同社のオーナー的存在だったということのようですね。

いずれにせよ、会社を私物化していた取締役が、詳細を公表することなく、ひっそりと姿を消したと。こういうやりかた、好きじゃないなぁ。この会社は上場企業として不適格としか言いようがありません。

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