サワイグループホールディングス 子会社沢井製薬で検査不正

サワイグループホールディングスは10/23、「当社子会社における特別調査委員会からの調査報告書の受領及び再発防止策に関するお知らせ」を公表しました。子会社というのは沢井製薬のことで、今年4月に不正が発覚。6月から調査委員会を設置して調査していたということです。

サワイグループホールディングス

サワイグループホールディングスは後発医薬品メーカー大手の沢井製薬を中核とする持株会社です。小林化工や日医工など、品質不正等が相次ぎました。ライバルの不正を受け、また、小林化工が撤退する際に製造設備等を買収するなどして成長してきたのが沢井製薬です。

不正の概要

不正があったのは胃潰瘍や急性胃炎向けの後発薬で、製造後3年が経過した薬のカプセルが胃の中で問題なく溶け出すかを調べる試験(溶出試験)だそう。なんと、カプセルに入っている中身を取り出し、別の新しいカプセルに詰め替えて試験していたといいます。はぁ、何を検査してるわけ?

報道では沢井製薬の社長の会見内容が伝えられているんですが、これがまた酷い。「(違うカプセルに)詰め替えをして試験してもよいという間違った認識が広がってしまっていた」、、、だそうです。製造後3年を経過したカプセルがちゃんと溶けるかどうかの検査ですよねぇ。こりゃぁ、もう、笑うしかないですね。

沢井製薬の企業理念、「なによりも患者さんのために」。この看板掛け替えた方が良いよ。

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