金融財政事情に「変わり始めた銀行経営」
北國銀行のここまでの取り組み
様々な業種の企業が北國銀行のビジネスモデル変革を学ぶために、
- 自前主義にこだわり自社でシステム開発
- 清掃は外部委託せず、支店も本部も行員が行う
- キャッシュレス化の推進により全店の金庫廃止
- ペーパーレス化によりシュレッダーも基本廃止
- 支店長室の撤廃と支店長車の廃止、役員車も削減
- アクワイアリング事業への本体参入
- 本体でのリース事業強化
- コンサルティングサービスの有料化
などが紹介されています。特殊な施策というのは決して多くはありませんが、出来そうで、
注目すべきはその発想
1.のシステムについては、
2.の支店や社内の清掃を行員にやらせるというのは凄い。
このような施策の背景にある彼らの発想として、
- 物件費のコスト削減は徹底するが、
行員のモチベーションを維持するため、人件費には手を付けない - 社内で新しい事業を検討するとき、
他行がやっているか否かは議論しない - コンサルティング業務を進める上で、
役員が最高のコンサルタントでなければならない - フラットな組織作りのためには、
支店長室はコミュニケーションの壁でしかない
行員の人件費には手を付けないってのがしびれますね。普通はここから手を付けて、最も大事な人という資源を失っていくんですが、地銀の中にもこういう銀行が出てきてるんですね。