日野自動車 エンジン性能を偽る認証不正が発覚

日野自動車は3/4、「エンジン認証に関する当社の不正行為に関するお知らせ」を公表しました。日本市場向け車両用エンジンの排出ガスおよび燃費に関する認証申請において、エンジン性能を偽る不正行為があったことを確認し、エンジン性能に問題があることも判明したということです。

日野自動車

日野自動車は、ディーゼルトラック・バス、各種特殊自動車、小型商用車、各種ディーゼルエンジンの製造・販売を手がけるトヨタの連結子会社です。国内の普通トラックでは、いすゞとシェア争いを展開する東証1部上場企業です。

不正の概要

日本市場向け車両用エンジンの排出ガス、および燃費に関する認証申請における不正行為ですね。中型エンジンでは排出ガス性能の劣化耐久試験において、大型エンジンにおいては認証試験の燃費測定において、それぞれエンジン性能を偽る不正行為がありました。さらに、エンジン性能に問題があることも判明したといいます。

もともとは北米市場向け車両用エンジンについて、社内にて排出ガス認証に関する課題を認識したことから、外部弁護士の主導の下、自主的に調査を開始し、現地当局への報告を実施しています。これまでの間に米国司法省からの調査も開始されているといいます。

これを受け、日本市場向けエンジンにも調査対象を拡大し、今回公表した認証に関する不正が発覚したということです。既に、国土交通省および経済産業省へ報告したとのこと。

認証不正があちこちで発生していますが、ほとんどのケースで「性能には問題なし」というパターン。日野の場合は不正に認証を受けたエンジンが性能面でも問題あり。これはかなりインパクトのある不正ですね。3/7の同社株は取引開始後早々にストップ安(-150円)となっています。

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