株式会社ヤギは4/9、「不適切な取引に関する調査について」を公表しました。同社において不適切な取引が行われていた疑義が判明したため、社内調査委員会を設置して、調査に取り組んでいくとのこと。調査委員会のメンバーも開示されています。
ヤギ
ヤギは1893年設立の繊維専門商社だそうです。資本金10億円、売上高約1200億円、従業員は659名となってます。社長は八木氏、この方は八木一族の6代目社長のようです。国内の事務所は大阪、東京、福井、名古屋、和歌山にあり、このうちの福井支店で不適切な取引なるものが。
不適切な取引
事案の概要については、「当社福井支店における原料販売ビジネスの一部に、不適切な取引が、2014年頃から行われていた疑義が判明した」としていますが、これ以上の説明は全くありません。普通は現時点で判明している事実をもう少し説明するもんですが、、、。
「原料販売ビジネスの一部」という表現が唯一のヒントですか。有価証券報告書を見ると、原料分野の説明がありました。天然繊維原料、合成繊維原料、高付加価値原料という3種類が説明されていて、原料分野としての売上は176億円。全売り上げの15%弱ですね。
と、調べてみたものの、依然として不適切な取引に関して、何の情報も得られませんでした。社内調査委員会の調査結果を待つしかありませんね。調査対象は国内のみでしょうし、調査対象期間も10年未満ですから、1~2か月で結果は出てくるでしょう。