株式会社フジクラ 子会社における不適切な不動産取得

フジクラは5/26、「米国子会社における不適切な不動産取得に係る調査に関するお知らせ」を公表しました。同社の連結米国子会社において、不適切に不動産の取得が行われていたということなんですが、これってちょっと珍しいパターンですね。

フジクラ

フジクラは大手電線メーカー。以前は藤倉電線って言ってましたね。通信、建設、エネルギー関連の電線ケーブルを製造・販売する企業です。光ファイバ・ケーブルでは大手3社(同社、住友電工、古河電工)の一角。エレクトロニクス関連や、自動車電装関連にも注力しています。

不正の概要

2023年3月3日の内部通報を契機に、米国子会社のCEOである同社取締役による当該米国子会社の不動産の私的流用の疑いを把握し、直ちに内部調査を開始したといいます。

これまでの調査により、米国子会社が 2020年に購入した土地および 2022年に建設した建物(取得当時の当該土地・建物の合計額は約 6.5 百万米ドル(874 百万円相当))が、不適切に取得されたものであることが判明したとのこと。

当該取締役が目的を偽って米国子会社に上記の土地・建物を取得させ、当該土地・建物を、一定期間にわたり私的に使用していたそうな。内部通報で発覚したということですが、土地の取得からすでに3年経ってますからね。なんでこんな大胆な行為が見過ごされてきたんだか。

これだけ大掛かりな土地・建物を用意して、このCEOはいったいどのようなビジネスをしてたんでしょうね。いや、ビジネスに限らないか、巨大な別荘でも造って豪遊してたとか。

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