法令に違反する不正な広告を作成、配信していたことに関し、特別調査委員会を設置し調査してきましたが、10/8、その調査結果を公表しています。子会社digwellが違法広告を作成し、グノシーがこれを配信していたというものです。
きっかけは報道
今年3/17、毎日新聞が違法な広告に関する記事を掲載したのがきっかけのようです。「スマートフォン向けニュースアプリ大手の「Gunosy(グノシー)」の子会社が、化粧品や育毛剤などについて、架空の「口コミ」や関係のない写真を使うなどした虚偽の広告を制作、配信していたことが明らかになった。」といった内容です。
ネットを使用する人ならすぐにピンとくるヤツですよね。シミが消えたとか、ふさふさ毛が生えてきた、簡単に痩せられるサプリ、、、っていう怪しい広告です。薬機法違反ですね。薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)では、医薬部外品や化粧品等についても誇大広告を禁止しています。
手口 あるある
子会社のdigwellにおいて、売上を獲得するという目的で、あるいは、同業他社も同じような記事を作成しているからという理由で違法広告を作成していたということです。法令遵守の意識はほぼみられません。それを配信してきたグノシーにしてもそうですね。手口は次のようなものだそうです。
1 実際に商品を使用、体験していないにもかかわらず体験した結果のように創作した記事(体験風記事)
2 商品を使用した体験者のような口コミを創作した記事(創作口コミ記事)
3 フリー素材等から購入した写真画像を利用して商品を使用した体験者として記載した記事(別人使用記事)
4 商品を使用する体験者の使用前(before)と使用後(after)の写真画像を並べて掲載する記事(BA 並列記事)
なお、東京都薬務課は9/20、薬機法違反があったとしてグノシーに対して再発防止を求める行政指導を行っています。