東亜建設工業 連結子会社(信幸建設)で従業員の不正行為

東亜建設は10/3、「連結子会社従業員による不正行為に関するお知らせ」を公表しました。同社の連結子会社である信幸建設株式会社において、現在実施されている税務調査の過程で、従業員による不正行為の疑いが8月下旬に発覚したといいます。

東亜建設工業

東亜建設工業は祖業である海上土木工事に強みを持つ中堅ゼネコンです。海上土木、陸上土木、浚渫・埋立、建築工事の請負などを手掛けるほか、海外にも展開しています。羽田空港、中部国際空港など、大規模プロジェクトの参画実績を有する東証プライム上場企業です。

不正の概要

不正の舞台となったのは同社の100%子会社で資本金5,000万円の信幸建設という会社。特定の工事下請負業者と共謀して、当該会社から水増し又は架空発注を行った上で、その水増し又は架空発注額の一部を従業員らが自らに還流させ、着服していたことが判明したということです。

架空発注等の行為は複数年にわたり行われてきたようで、現時点で、その総額は約7億円になるとしています。既に外部の弁護士を委員長とする社内調査委員会を9/5に設置しており、同日より調査を開始しているとのこと。

直近の有報で確認すると、信幸建設の従業員数はわずか174名。行われていた不正について、開示では「従業員ら」と表現されており、複数名の従業員が関与していたものと思われます。こんな小さな所帯で、です。

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