イー・ガーディアンは11/11、「調査委員会の調査報告書の受領および役員報酬の減額に関するお知らせ」を公表しました。グレスアベイル元代表取締役による、不適正な支出行為、不適正な債務負担行為、及びこれらに連動する粉飾行為が確認されたとのこと。
取締役の不正行為
グレスアベイルをイーガーディアン子会社と合併させるにあたり、グレスアベイル社の増資等に応じる形で出資し、その現金を同社代表取締役が不正に横領したという形のようですね。増資を引き受けることで払い込まれた金額は総額 299,700 千円だそうです。
当時のグレスアベイル代表取締役に対しては、調査委員会も一切聴取等ができていない様子で、調査結果についても確証が取れていないみたいです。そのため、不正に詐取された金額についての総額については調査報告書でも明示されていません。
業績への影響額について表示している一覧表で、第24期(直近期)の「現金及び預金」の額が1億3,300万円マイナスとなっており、初報時点での不正金額の総額と一致していますので、これが現時点での代表取締役による不正行為の総額ではないかと思われます。
デューデリジェンス
これって、結局はグレスアベイルを買収しようとした際の値踏みが間違っていたということですね。「増資引受後のGA社の業績が低迷を続けており、またGA社の技術力や代表取締役の営業力が当社の想定ほどに高くないことが明らかとなってきた」、、、なんて表現もありました。
グレスアベイルの実力や、同社の代表取締役について、完全に見誤っているわけで、イーガーディアンの買収という経営判断の失敗をもっと明確にするべきですかね。代表取締役社長の報酬の 20%減額、専務取締役の報酬の 10%減額、は少々甘すぎるかと。