出前館 不適切な会計処理 社内調査委員会を設置

出前館は11/30、「誤謬に係る社内調査委員会の設置に関するお知らせ」を公表しました。さらに同日、「第22期有価証券報告書の提出期限延長に係る承認申請書提出に関するお知らせ」も公表し、同日これが承認されたことも併せて公表しています。

出前館

今さら説明は要らないかもしれませんが、出前館は出前・デリバリーサービスに特化したポータルサイト「出前館」を運営する会社。8.4万店(21/8期末)の飲食店等が加盟しており、利用者は「出前館」のサイト・アプリを介して店舗へ注文します。飲食店向け通信販売も手がけています。

誤謬の存在

2021年8月期決算に係る監査手続の過程において、監査法人からの指摘により債権債務(未収入金・未払金)の残高について誤謬の存在が判明したということです。「誤謬」という表現は珍しいですね。ほとんどの企業が不適切な会計処理と表現するところです。

損益に影響を与えると想定されることから、過去に提出した有価証券報告書等及び内部統制報告書の訂正報告書の提出、決算短信等の訂正を要する見込みとなったため、社内調査委員会を設置して調査するとのこと。そのため、有価証券報告書の提出期限の延長も申請、承認されています。

もともとの提出期限が11/30で、延長の申請と承認も同日。ギリギリまで監査法人と揉めてたんでしょうか。

同社の現状認識

「出前館」を通じてクレジットカード決済等で購入した商品代金に係る未収入金や、各加盟店へ支払う未払金の残高に誤謬が存在し、さらに外注費の計上漏れも出てきているみたい。

未収入金及び未払金に関して、不正な資金移動が疑われるような取引先や支払いは検出されておらず、不正の可能性をうかがわせる状況ではないとしながらも、費用計上がなされていない外注費の支払処理については、そこに不正の意図がなかったかどうかについて検証を行うとしています。いやぁ、あるでしょう、たぶん。

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