ダイダンは4/26、「社内調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」を公表しました。工事下請負業者と協力し、水増し又は架空発注を行った上でキックバックやら工事原価の付替えなどを行っていたことに関する社内調査委員会の調査結果ですね。
キックバック
特定の工事下請負業者と共謀し、当該業者に対して水増し又は架空発注を行った上で、その水増し又は架空発注額の一部をキックバックとして受領し、接待交際費に費消していた事案。同社に発生した損害額は、総額で約173百万円ということで、3月の開示時点の金額と同じです。
このキックバック不正に関与した従業員は、同社大阪本社に勤務する技術部門担当者5名であり、いずれも工事現場において管理監督する役職で、外注発注業務の申請権限を有している者でした。5名のうち4名が懲戒解雇、1名が諭旨退職となっています。
原価付替不正
一方の原価付替不正に関しては、関与した従業員が、同社大阪本社に勤務する現場代理人13名、技術部門課長2名、及び技術部門部長1名の計16名だそう。原価付替不正に関わった従業員についても、同社規程に則り、厳正な処分を行ったということです。
私的流用
キックバックに関与していた従業員はいずれも、私的流用の事実を認めるに至らなかった。という調査結果になっています。しかし、当該資金の使途は、取引先接待のための旅行代金、食事代、ゴルフ代等に費消していたということですし、取引先との接待に多額の金銭を費消していたことも認められており、従業員は私的にも十分楽しんでますよね。まぁ、それでも私的流用とは言わないらしいっす。