秩父鉄道の熊谷市大麻生にある車両基地で、貨車から外して屋外に置かれていた廃棄予定の車輪76個がなくなっていることが確認されたそうです。銅製の水道メーターや太陽光発電施設の送電用ケーブルなど金属製品が盗まれる被害が相次いでいますが、この件もやはりそういう目的の窃盗事件のようです。
秩父鉄道
秩父鉄道は埼玉県北部を東西に横断する鉄道の運行を中核に、沿線における不動産、観光、バスなどの事業を展開する企業。太平洋セメントの持分法適用関連会社で、同社のセメント原料等の輸送も手掛け、全営業収益の3割を占めています。「長瀞ラインくだり」は同社が手掛けてるんですね。東証スタンダード上場企業です。
事件の概要
3/4、熊谷市大麻生にある車両基地で、貨車から外して屋外に置かれていた廃棄予定の車輪76個がなくなっていることが確認されました。今月2日までは置かれていたということで、近くの柵が壊れていたことなどから秩父鉄道は盗まれたとみて、5日、警察に被害届を出しています。
車輪は鉄製で1個270キロほどあり、4個ずつこん包してあった木の枠ごとなくなっていたとのこと。一塊で1トン超ですよ。銅製のケーブルなんかもそうですが、どうやって盗んでるんでしょうね。全部で20トン近く、運ぶだけでも大変です。
燃料費や素材価格の高騰などを背景に、鉄スクラップの買い取り価格は4年間で2倍以上に上がっているということで、こうした犯罪が後を絶ちません。それだけ価値が上がってるわけで、保管する側も十分留意する必要がありそうです。