証券投資 NT倍率に変化が

金融、証券

14倍を超え、大きく上げてきたNT倍率に変化が出てきました。8/3の14.58を天井に下げに転じ、8/12には14.23まで下げています。特に8/11は日経平均株価が400円以上上げた中で、NT倍率は0.10ポイントの下げを見せました。こういうの久し振りのような。

NT倍率とは

Nは日経平均株価のN。TはTOPIXのTです。で、NT倍率というのは日経平均株価をTOPIXで割った数値のことで、株価指標の一つといって良いでしょう。例えば、22,700円くらいの日経平均株価を1,580円くらいのTOPIXで割って、14.37。こんな計算になります。

日経平均株価はその時代の優良株を採用する傾向があります。そのため一般的な銘柄と比べると値嵩株(価格の高い株)や輸出関連銘柄などが多いんですね。そのため、円安に振れると、これらの輸出関連株が買われて日経平均株価が上昇し、NT倍率も上昇する傾向があります。

一方のTOPIXは時価総額の大きい株の影響を受けやすいという特性があり、重厚長大産業や金融株の影響が出やすいです。ここ最近では日銀のETF買いがTOPIX型と言われ、日銀が買いを入れるとTOPIXが反応しやすいというのもありますね。

NT倍率は以前は10倍程度と言われてきましたが、ここ最近は14倍以上が定着してきた感じです。コロナショック時には大きく下げましたが、戻りの場面では14倍以上に急速に戻しました。日経225先物の売り方の買戻しが原因と思われます。

久し振りに見る方向性

このNT倍率が先々週から下げに転じたわけです。ここまではっきりした方向性を見せるのは久しぶりです。何が原因なんでしょう。日経225先物の単なるポジション調整なのか、ここまでの戻り相場が終了しようとしているのか、それとも超本格的な金融相場が始まろうとしているのか・・・。この辺りは明日にでも。

コメントを残す