時代は自助から共助へ

11/24号 週刊東洋経済のコラムで読んだお話です。正確には「勢いを失った自己責任論、時代は「共助」再評価に」というタイトルでした。著者はホームレスの支援活動やら、年越し派遣村やらを運営されている方のようです。

人と寄り添い絆を深めながら生きることの価値

筆者は、自分の身は自分で助けるべきという「自助」から、人と人が支えあう「共助」へと時代が移ったと説きます。その最も大きな影響を与えたのが東日本大震災だとも。人を蹴落として我が道を行くよりも、人と寄り添い、絆を深めながら生きることの価値が、震災という悲惨な体験を機に再認識されたと書かれていました。

たしかに言われてみると、そうした光景というか、実際に見てきたたわけではないですが、社会現象になってきつつあるようです。子供食堂が例に挙げられていて、実は自治会が開催する子供会のようなものと言われています。kuniの子供時代はまさにそうでした。その地域のおじさん、おばさんが、皆で子供たちの面倒をいろいろ見てくれてました。

第一次ベビーブーマーの存在

第一次ベビーブーマー。戦後生まれの日本人口ピラミッドのボリュームゾーンです。彼らが日本の文化や常識を作ってきましたし、これからも作るんじゃないかとkuniは思っているんですね。彼らは今現役を引退して70歳前後だと思いますが、この世代が「共助」の文化を再生しようとしているのではないかと。

いわゆる「常識」という最も一般的とされる考え方はこのボリュームゾーンが作ってきたと言われます。そしてもう一つのボリュームゾーンがその子供たちの世代、第二次ベビーブーマーたちです。現在45歳前後ですかね。この世代も既に影響力を持ちつつあるような気がします。

SDGsだって共助のシンボル

少し話が脱線しましたが、筆者はSDGsの目標も同根としていて、貧困や不平等をなくそうという17の目標は「誰も成長から取り残さない社会を作ろう」という世界の認識だと言っています。世界の常識と日本の共助化が同期化してきたと考えているようです。

それでは、共助化が進んでどのような世の中になるんでしょう。共助の時代に育ち、貧困の中から出てきた第一次ベビーブーマー達は、まさに競争の中で物欲を満たしてきたんですよね。自助の時代を形成してきたわけです。その人たちが今度は共助。ん~、難しいですね。共助の時代で何がどう変わっていくのか。これは今後の課題ということにしておきましょう。

関電不動産がシェアハウス参入

先週末の日刊工業新聞の記事です。関西電力子会社の関電不動産開発は、シェアハウス運営の業界最大手であるオークハウスと提携し、シェアハウス事業に参入する。第1弾として兵庫県尼崎市内に関西最大級の約100室規模のシェアハウスを建設、2019年秋の開業を目指す。とのことです。

すっかり悪者になってしまったシェアハウス

記事のタイトルを見た時の違和感。このところのスルガ銀行やかぼちゃの馬車の影響で、シェアハウスそのものが悪のようなイメージが出来つつあったのかもしれません。しかし、シェアハウスやサブリース契約って、本当は非常に重宝がられているサービスなんですよね。スルガ銀行やスマートデイズといった一部の悪徳業者が、自身の利益追求のためにこのサービスを悪用しただけのことです。

様々な課題を解決できるサービスとして

一時は、深刻化する空き家問題を解決する切り札とも言われていました。空き家で街自体が衰退していくところ、シェアハウスに建て替えることで、若い人たちが住み着くとしたら、街の活性化にもつながるというもの。都市再開発といった面からも期待できそうです。

また、日本が抱える格差社会問題。貧困の問題にしても切り札にならないでしょうか。最も大きな課題とされている貧困層、シングルマザーと子供の世帯。この手の課題はもっぱら公的事業になると思いますが、シェアハウスと保育所(託児所)のセットで提供なんてのもありですよね。シェアハウスの中心に、リビングだけではなく保育所も完備みたいな。

子育てと仕事を両立させることが難しく、非正規労働を選択せざるを得ない女性がものすごく多いんだそうです。人手不足は日本企業にとってまさに定番の課題ですし、大企業が女性活躍の場を設ける(雇用を拡大する)ためのセット企画としても使えそうです。SDGsの原則にも、貧困やダイバーシティ、子供の教育なんてのがあります。発展途上国の貧困もそうかもしれないけど、日本の貧困問題も解決しないとね。

もう一つの貧困層である配偶者をなくした高齢者用のシェアハウス、なんてのも自治体中心に進められませんかね。これについては街を活性化させたり、企業に労働力を提供したりという付加価値が見つからないので、もうひとひねりアイデアが必要でしょうが。

まとめ

とまぁ、ド素人のkuniでもこれくらい思いつくわけですから、シェアハウスってまだまだ様々な活用方法がありそうですし、参入する意味はあるんだろうと思います。こんなことを考えさせてくれた関電不動産さんも、頑張ってください。

東京オリンピック 大阪万博 札幌冬季オリンピック

大阪万博開催が決定したら

読んだ雑誌の名前を忘れてしまったのですが、、、たぶん経済誌のコラムだったと思います。2020年の東京オリンピックから10年間の間に、大阪万博、そして札幌冬季オリンピックが開催(誘致)予定だとしたうえで、実はこの順序での世界的イベント、高度成長期に日本が一度開催したイベントと全く同じ並びだと指摘されてます。確かに。

このイベント企画には政府もかなり関与しているのではないか、と書いておられましたが、おっしゃる通りかもしれませんね。もう一度、日本が輝く10年を見てみたいものです。kuniはギリ東京オリンピックを覚えていない世代なんですが、今の60代、定年再雇用世代にとっては十分記憶のある懐かしいイベントであり、もう一度彼らが自信を取り戻すには最高のイベント、10年間になりそうです。

アメリカは発想の国 中国は実装の国

また別の雑誌では、「アメリカは発想の国、中国は実装の国」と、それぞれの国民性の強みを指摘していたコラムも読みました。実装というのは、ちょっと分かりにくいでしょうか。ITの世界における強みを、中国は何でもいったん実社会で試してしまう。自動運転車を普通に街で走らせてしまうし、レジなしコンビニもすぐに実用化してしまう。で、上手くいかなかったら修正すればよいという文化、国民性だと指摘していました。

このコラムを読んだときは、じゃあ日本は?と考えてみました。たぶん多くの読者がそう考えたと思います。日本は「〇そうの国」。しかし、残念ながら今でも良い言葉が浮かんできません。

二つのコラムで感じたこと ホスピタリティ

日本の強みはと言うと、客人に対するおもてなしの文化、ホスピタリティではないでしょうか。世界一治安の良い国。食べ物(和食や日本酒)が美味しい国。観客がスタジアムの掃除をして帰る国なんて、かなり有名になりましたよね。そういう意味で既に世界は日本に注目しています。

プラットフォーマーにはなれなかったかもしれませんが、世界が認める素晴らしい文化を持つ国です。ボキャブラリが不足していて、「〇そうの国」という表現はできないんですが、たぶんこの強みは異論のないところかと。そう考えていくと、もう一度このイベントを企画というか調整してるのって確かに政府かもしれないと思いますし、なかなかいけてる企画だなぁと思うわけです。

最初のイベントでは、戦後の日本を復興するため、高速道路や新幹線などが整備され、いわゆる高度成長を遂げることができました。まさに戦後の日本が土台を築いた時代です。そして次の同じイベントでは、日本のホスピタリティが花開き、世界中の観光客にとっての癒しの国として、大きな成長を成し遂げることができるんじゃないかと。kuniは妄想しているわけです。

TOYOTAのKINTO

サブスクリプション

サブスクリプション制というのはこれまで何となく聞いてきましたが、日本一のメーカーのトヨタが、となるとですね。もう少し真面目に勉強しないと、と思い知らされました。

愛車サブスクリプションサービス「KINTO」。税金や保険の支払い、車両のメンテナンス等の手続きをパッケージ化した月額定額サービスだそうです。もともとはITの世界で、アプリケーションをパッケージで販売していたのを、月ごとや年ごとといった期間で契約し、利用料金を支払う方式(これがサブスクリプション)に変更したのが始まりと言われています。

ユーザーからすると、ソフトを買ったけど直ぐにバージョンアップやサポートと言った追加料金がかかってしまうところ、サブスクリプションであればこの追加料金が不要となるというメリットがあります。このサブスクリプションで当てたのがフォトショップで有名なアドビなんですね。

従来型のビジネスモデル(買い切り式)に限界

他にも、音楽の聞き放題でiTuneだとか、ネットフリックス、スポティファイ、セールスフォースなんかも代表的な成功例です。サブスクリプションと言うとき、この手のネット系のビジネスに閉じた感覚でとらえていたんですが、とうとうトヨタまでが生き残りをかけてサブスクリプションに打って出たということで、kuni的にはインパクト大でした(海外の自動車メーカーがサブスクリプション始めたというニュースは既にありましたが)。

最近の若い人は(kuniの息子たちもそうです)車欲しがりませんよね。免許を持ってない人も多くなりました。この世代は物欲がなく、いわゆるリアル・モノに興味がないようです。そう考えると確かに自動車産業も従来型のビジネスモデルでは限界が見えてきます。トヨタのKINTOも当然の戦略に見えてきました。

自動車産業もサブスクリプションで成功するのか

こと自動車ということで、このビジネスに感じる疑問が二つ。

  1. 必要な期間だけサービスを利用するとして、自宅駐車場はやはり必要なのか
  2. 免許を持っていない若年層、持っているけどペーパードライバーに訴求できるのか

この辺りの疑問を解決すべく、このビジネスモデル勉強してみたいと思います。

 

最後に、KINTOは孫悟空が乗っている金斗雲(金の字は当て字です)から名付けたそうです。「必要なときにすぐに現れ、思いのままに移動でき、環境にも優しい」をイメージして付けられたらしいです。

日本橋の景観回復のために首都高速地下化? スルガ銀行立ち退きでしょ

東京日本橋の景観を取り戻すため、首都高速の地下化が5月でしたか、決まりましたよね。しかし、3,200億円のお金をかけてまでそんなことするんですかね

1603年徳川幕府建造

日本橋は中央区の日本橋川に架かる橋で、1603年に架けられたそうです。もちろん、これまでに20回近く架け替えられていて、今ではコンクリートの橋ですが、最初は400年も前なんですね。徳川家康の天下統一といいますか、日本統一がここから始まったと言えるでしょうか。歴史の授業で習ったような気がしますが、五街道の起点になる橋です。その日本橋の景観を損ねていると言われている首都高速は1964年に開通したそうです。東京オリンピックにあわせた工事だったんですね。

東京オリンピックに向け日本は高度成長に沸き、開催後も安定成長を続けました。全国を高速道路でつなぎ、新幹線が東京ー大阪を繋ぎました。東京オリンピックのためのインフラ整備(首都高の開通)は戦後日本の成長のシンボルとも言えるんじゃないでしょうか。こうした歴史的な意義も考えれば、日本橋と首都高の2ショット、kuniはいい感じだと思いますけどね。

ちょっと画質が良くないですが、日本橋を撮ってきました。

後ろのスルガ銀行の方が問題

写真はコレド日本橋の角、日本橋交差点から日本橋方面を写したものです。首都高の高架に「日本橋」という看板がかけられています。この下、数台の車が信号待ちしているのが分かると思いますが、この辺り、手前から画面奥に向かって架かっているのが日本橋です。日本橋と首都高が交差している感じですね。

景観を損ねているのはむしろ、その後ろに不気味に建っている真っ黒い建物ではないでしょうか。あのスルガ銀行です。日本橋を渡って辿り着くのがラスボスでも出てきそうなこのビル。このところの日本橋界隈、三越や高島屋がリニューアルしましたし、室町の再開発もあって、とてもきれいな町並みになってきました。

ところが、東京駅方面から高島屋を訪れ、高島屋から日本橋方面に歩く観光客の目に飛び込んでくるのが、丁度この写真の風景なんですね。このブラックなビル、スルガ銀行に立ち退きしてもらって、墨田区から江戸東京博物館持って来るとか、リニューアルしてもらった方がよくないですか?3,200億円はかかりませんよ。