働き方改革より働かせ方改革

顧客第一から従業員第一へ

「顧客第一主義」の記事でも書いたように、もう顧客第一はもう一旦終わらせましょう。代わって従業員第一主義はどうでしょう。

常々思っていたのですが、会社に大事にされていると感じていない社員が、お客様のためになるサービスの提供って出来るんでしょうか。金融庁が言う顧客本位のお仕事ですよ。

お客様のためには頑張ってサービスを提供しなきゃいけない。会社からは数字を求められるだけで報われない。こんな状態で従業員は板挟み、どんどん傷んでいく。日本の会社って今こんな感じじゃないですか。

英国でも従業員重視に

英国でもコーポレート・ガバナンス・コードが「従業員重視」に改訂されるというニュースもありました。ここでのお話とは若干違うような気もしますが、日本では早く従業員を重視する経営に取り組むべきだと思います。

物言う株主より従業員への還元

欧米から持ち込まれる形で日本でも物言う株主が次第に勢力を付けてきましたが、これもどうなんだかなぁって思います。従業員だって同じく立派なステーク・ホルダーでしょ。

会社に大事にされていると感じる従業員はきっといい仕事するでしょうし、顧客に対しても会社を代表した日本らしい対応をしてくれると思うんですが。。。

日本企業の内部留保が過去最高額を更新中とか言いますよね。がんがん成長している段階の会社であれば投資先がいくらでもあるでしょう。それがなくなってきたのが、今の日本の大企業。投資する先がなく、物言う株主にかき回されるくらいなら、従業員に還元するべきじゃないですか。

コーポレート・ガバナンスや投資の世界では「ESG(環境、社会、統治)」なんて言葉が流行ってますが、これにもうひとつE(employee)足しませんか。働かせ方改革ですよ。