東京湾で地震が連続発生

5月20日~22日にかけて、東京湾を震源とする地震が多発しました。そのうち最も大きかったものは、マグニチュード3.5で、東京都江戸川区と千葉県市原市で震度2を観測しています。コロナで大きなダメージを受けている最中、次は地震かよって、勘弁してほしいです。

気象庁のデータ

5/20 14時54分 震源の深さ約30㎞ マグニチュード2.9 最大震度1
5/20 15時00分 震源の深さ約30㎞ マグニチュード2.9 最大震度1
5/21 01時49分 震源の深さ約20㎞ マグニチュード2.6 最大震度1
5/21 02時07分 震源の深さ約20㎞ マグニチュード3.5 最大震度2
5/21 03時05分 震源の深さ約20㎞ マグニチュード3.1 最大震度1
5/21 14時00分 震源の深さ約20㎞ マグニチュード2.9 最大震度1
5/22 06時29分 震源の深さ約40㎞ マグニチュード2.9 最大震度1

気象庁のデータを一覧にしてみました。いずれも震源地は東京湾で北緯35.5度、東経140.0度です。地図で探してみましたが、東京湾というよりは千葉県沖というか、市原市の姉ケ崎駅の沖合5kmくらいのところになりますね。

22日発生分は前日分から少し時間が空きましたが、それでも24時間以内の発生です。このぶんだとまだ次が発生するのかもしれません。

過去の東京湾地震

調べてみると東京湾では2015年9月に震度5弱、1992年2月には震度5(当時の階級)の揺れを観測する地震が発生しています。マグニチュード4~5クラスの地震は数年に一度起きているようです。だから安心、という訳ではありませんが。

東京湾で地震が多発する直前には、長野県と岐阜県の県境あたりでも群発地震が観測されています。とにかくこの時期、コロナに加えて地震は起きてほしくないですが、防災グッズ等の点検はしておきましょう。

新型コロナウィルスでも切り札 自衛隊(その2)

ここ最近は特に院内感染の比率が高くなってます。そんな中、自衛隊中央病院(世田谷区)の取り組みが注目が集めているそうです。武漢市発の政府チャーター帰国便や横浜クルーズ船関係者を受け入れた病院ですね。

自衛隊中央病院

自衛隊と言えばブラスバンド(正確には音楽隊だそうです)とか、幹部自衛官となる者を教育訓練する防衛大学なんかはニュース等でよく見聞きします。病院まで持ってて、世田谷や横須賀にもあるみたいです。埼玉県入間市にも建築中とか。

自衛隊中央病院の所在地は東京都世田谷区池尻だそうです。地図で見るとかなり広大な敷地です。一般外来もOKなんですね。ただし、「自衛隊の任務の特性上、隊員の診療を優先したり、国際貢献および大規模災害等に対応するため、診療体制等が変更になる場合がありますので、ご理解の上ご協力お願いします。」なんて注意書きも。

この病院、チャーター帰国便やクルーズ船関係の患者など、約260人の患者を受け入れてきたそうですが、一人も院内感染者を出さなかったんだそうです。感染拡大に伴う医療崩壊の恐れがささやかれる中、同病院の対応体制は他の病院の参考になるはずです。

基本を守る それを続ける

以前、日刊工業新聞でその体制について記事にしてました。院長の言葉として、「とにかく基本を守ること。それを続けること。」というのが紹介されてましたが、そのとおりですね。ベッドの増床、重傷者と軽症者の分離、個人の防御、ゾーニングの徹底。こうした基本、マニュアルが整備されていて、それを守り、継続する。

こういった話を聞くと、院内感染を起こしてしまった他の病院の備えはどうなってたのか。病院としての使命を考えると、その体制は脆弱だったとしか、、、。もちろん、命を懸けて戦ってくれている医療関係者には感謝しつつ。従事者ではなく経営者の問題。これもガバナンスの問題です。

アフターコロナ (その2) 国内生産回帰

アイリスオーヤマが来月から国内でマスク生産を開始する話を先日書きました。素材から国産にこだわり、日本国内の生産設備導入により、1億5千万枚/月というマスク生産計画を発表しています。なぜ同社は国内生産回帰を決めたのでしょう。

日本製造業 「コロナ後」再生の道

このタイトルは「選択5月号」の記事のタイトルです。非常に納得感のあるお話でした。新型コロナウィルスがきっかけとなって、世界が中国リスクを再認識し、日本の製造業も中国から国内に回帰し始めるというストーリー。

そしてさらに、日本の製造業のみならず、中国企業の誘致の好機であるとも言ってます。中国と日本の人件費はもうそれ程の差はなく、あらゆる面で日本の地方の工業団地は中国より魅力的になっていると指摘しています。政権により接収や財産の没収といったリスクを回避したいという中国の企業家のニーズもあるとか。「工場のインバウンド」だそうです。

地方への分散が始まるのか

英国がEU離脱を決めた後、ホンダが英国から撤退するというニュースがありました。このケースは関税が絡んでるわけですが、生産工場を置く国のリスクを嫌い、他国へ、もしくは国内回帰といったサプライチェーンの再構築がもう始まっているように思います。

米国と中国の対立から貿易戦争が勃発、中国に生産拠点を置くことのリスクが大きくなってきていたところへ新型コロナウィルス。今度は中国の政治リスクが顕在化します。感染拡大を阻止するために中国政府が採った強権的な政策を目の当たりにし、そろそろ中国に見切りをつける企業が増えてくるんでしょうか。

日本国内はどうかというと、先日も書いたように東京や大阪に人口が集中していることのリスクをまざまざと見せ付けられました。国内回帰する製造業は地方に生産拠点を。東京等に集中していた人口は地方への分散、、、となるのでしょうか。

通勤地獄 テレワーク で頭の体操

通勤地獄、、、この言葉っていつごろから使われてきたんでしょう。おそらく日本の高度経済成長とともに使われ始めたんだと思います。で、去年までは続いていました。新型コロナウィルスの影響で、先月辺りは電車もガラガラ。不謹慎な話ですが、日々の通勤はかなり快適になってます。

テレワーク

あらためてテレワークの意味。勤労形態の一種で、情報通信技術を活用し時間や場所の制約を受けずに、柔軟に働く形態をいう。「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語。だそうです。足元で広がってきたテレワーク、ただし、時間の制約は受けてる感じですね。

場所の制約を受けない。つまり人の移動を強制しないということ。通勤する人が減少するということです。それでも通勤しないといけない人は残るので、その人たちにとっての通勤は快適になるでしょう。今後通勤地獄がなくなる(緩和される)代わりに、次はどんな弊害が起きるのでしょう。

次の地獄は

通勤が楽になってみんながハッピーになれる。世の中そう上手くはいかないものです。巣ごもり地獄なんてのも言われるようになるんでしょうか。通勤に使う電車やバスには時刻表があって、朝や夕方の生活リズムを作ってくれてました。これがなくなる影響はありそうです。

また、公共の場に出ていくことは、誰にとっても公私を区別し、切り替えるきっかけになっていたはず。これがなくなると頭の切り替えにも影響がありそうです。自宅に居たままどれだけ仕事モードに切り替えられるのか。逆に切り替えが上手くいかないと、24時間仕事を引きずったりということもあるかもしれませんね。

もっと他にも考えられるでしょうが、こんなふうに考えていくと、自宅からは出ていくが、会社までは行かない。ネットワークインフラが強固で、勤怠管理も提供するような、郊外型のテレワークサービスの需要が伸びるのかもしれません。

アフターコロナ を考える

電車がガラガラになりましたね。まぁ、接触機会を8割減らせということですから、当然ですし、まだこれでも足らないといわれるんでしょうが。在宅勤務、テレワークなどが進み、電車がこれだけ空いてきたのを見て、アフターコロナはこうなるんだろうか、、、などと考えるわけです。

JR 私鉄 ヤバイね

電車はマジで客数減凄いです。テレワークがそこそこ効率的だったという評価になるとすると、アフターコロナでも、通勤の姿は大きく変わりそうです。となると最も大きなダメージを受けるのがJR,私鉄の鉄道各社ですよね。明らかに売り上げ落ち込みそうです。

空運

米バークシャー・ハザウェイの年次株主総会。バフェット氏は、新型コロナウイルスの感染拡大によって「世界が変わる」として、保有していた米航空株を全て売却したと明かしました。モノを運ぶ手段としてはともかく、人の移動は大きく変化しそうで、この業界へのダメージも大きそうです。

不動産も

テレワークが定着し始めると、自社のオフィス面積に削減余地ができてきます。都心のビルで空室率が上がりそうですね。最近まで空室率低下を招いていた大きな原因がシェアオフィスだといわれてますが、都心のシェアオフィスも直撃ですね。郊外のシェアオフィスはテレワークニーズがあるのかもしれませんが。

ただし、シェアという概念自体はどうなんでしょう。他人との接触という意味ではオープンスペースのシェアオフィスなど、今のままでは無理があるかもしれません。また、ライドシェアなど、同じモノをシェアすることに対する意識の変化はどこまで起きるんでしょうね。

さっきまで誰が触っていたか分からないモノ。衛生管理にはちょっとした配慮が必要になりそうです。が、しかし、先日、たまたまシェアサイクルの駐輪場の傍に居たんですが、皆さんけっこう普通に利用されてました。これは意外でした。