サンスター 子会社のサンスター技研で死亡事故

報道によると、1/11、サンスターの子会社であるサンスター技研の山梨工場(山梨県南アルプス市)でプラスチック成形機(高さ約2メートル、重さ約1.5トン)の解体作業に携わっていた作業員(35歳)が、成形機と一緒に約5メートル下の床に転落し死亡する事故が発生しました。

サンスター

サンスターはオーラルケア用品を中心として、シャンプー、ヘアースプレー、洗剤等の製造・販売を行っている非上場企業。2007年にMBOにより当時の大阪証券取引所から上場廃止となっています。祖業は自転車部品の販売。その名残というか、サンスター技研では、オートバイ用のスプロケットやディスクブレーキの製造を行っています。

事故の概要

プラスチック成形機の解体作業をしていた男性が、チェーンでつるし上げた成形機ごと約5メートル下に転落し、成形機と床との間に左足を挟まれ、甲府市内の病院に搬送されました。搬送時は意識がありましたが、その後、死亡が確認されました。死因は出血性ショックでした。

報道の感じではこの作業員は「神奈川県厚木市の会社員」と説明されており、サンスター技研の従業員ではなさそうですね。委託された作業の工事中の事故ということのようです。サンスターもサンスター技研も、ホームページでこの事故を公表していません。

まぁ、上場企業ではないので株主へのお詫びは必要なしということでしょうかね。しかし、亡くなられた方やその会社、親族へのご挨拶くらいはあって然りじゃないかぃ。

京王電鉄 乗務中の車掌が私物のスマホを操作?

京王電鉄は1/8、「【お詫び】当社車掌による乗務中の私用スマートフォンの操作について」を公表しました。乗務中の車掌が電車の走行中、同社の定める社内規程に違反し、私用スマートフォンを所持、操作していたということです。

京王電鉄

京王電鉄は関東私鉄大手。新宿(東京)-八王子(東京)を結ぶ京王線と、渋谷(東京)-吉祥寺(東京)を結ぶ井の頭線が主力。鉄道に加え、沿線の不動産開発やホテルの運営など幅広く事業を手掛ける東証プライム上場企業です。

顧客からの通報で

12月31日と1月6日の両日に、車掌が乗務中にスマートフォンを操作していたということなんですが、これ2件とも「お客さまからのご指摘により判明した」ということです。公表文では事案2件で別々の2名の車掌、といってるような感じがします(明確には記されていない)。

同社は厳正に処分するとしています。社内規程に違反しているということですから、処分されるのは当然だけど、そこまでの大事?って感じもしますよね。ややカスハラ的な面もありそうで・・・。ただ、顧客からの通報で、たとえ小さな違反とはいえ、速やかに事実を公表、対処した同社の対応は素晴らしいと思います。大きな違反や不正はこうした小さな綻びから始まるものです。

米投資ファンドのKKR 傘下の総合スーパー「西友」を売却?

報道によると、米投資ファンドのKKRが傘下の総合スーパー「西友」の売却を検討していることが1/7、わかったとのこと。セブン&アイHD傘下のイトーヨーカ堂の件もあり、総合スーパー国内大手の再編が加速してきました。

西友

1956年に西武百貨店から独立し、西武ストアとして設立スタート。その後西友に社名変更し、2008年には米ウォルマートの完全子会社になりました。2020年代には米投資ファンドのKKRの傘下へと、経営母体が変わってきました。そして今回KKRが売却に動くと。

株式売却に向けた入札手続き

株式売却に向けた入札手続きを始めており、イオンやパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(ドン・キホーテ)、トライアルホールディングスなど、小売り大手に加えて投資ファンドも応札したもようとのこと。買収額は数千億円に上る可能性があるといいます。

最近人気上昇中の「無印良品(良品計画)」も実はもともと西友のプライベートブランドからスピンアウトしたものだし、現在も「みなさまのお墨付き」シリーズは人気があります。が、しかし、とにかく経営が安定しないんですね。さて、どこが買収することになるでしょう。個人的に期待するのはドンキかな。

オイシックス・ラ・大地株式会社 子会社で不適切会計

オイシックス・ラ・大地は昨年12/26、「エス・ロジックス株式会社における不適切会計に係る調査について」を公表しました。連結子会社となったシダックス株式会社の傘下にあるエス・ロジックス株式会社において、不適切な会計処理を行っていたことが判明したということです。

オイシックス・ラ・大地

オイシックス・ラ・大地は、有機・特別栽培野菜や安全性を吟味した加工食品の宅配サービスを国内と米国で展開する企業。また、2024年1月に子会社としたシダックスを中心に、企業や学校などの食堂における給食および管理業務などを手掛ける東証プライム上場企業です。

不適切会計

オイシックス・ラ・大地は2024年1月にシダックスを子会社化。そのシダックスの完全子会社であるエス・ロジックス株式会社で今回の不適切会計が発覚しました。、同社の食品製造拠点において、過去10年にわたり棚卸資産を過大計上していることが判明したとのこと。

つまり、オイシックス・ラ・大地にしてみれば、買収した企業の子会社での不正を見つけてしまったという展開。現時点で判明している過大計上額は、累計で約5億円だそうです。統合や合併を行った企業でのこの手の問題発覚。グループ内での役員や従業員の力関係に大きな影響を与えるものです。社内の雰囲気、かなり険悪になりそうです。

プロトコーポレーション 再発防止策を公表

従業員による架空取引が発覚したプロトコーポレーション。12/10の調査結果の公表に続き、12/20、「特別調査委員会の調査結果を受けた再発防止策の策定に関するお知らせ」を公表しました。

おさらい

売上高で十数億円にのぼる架空取引が確認されましたが、その取引により従業員が着服等していた事実は確認されませんでした。「所属する事業部の売上予算達成のプレッシャーを感じた従業員が単独で、売上予算の達成を意図して実行したもの」という結論になっています。着服等してなかったから問題なし、というわけではなく、これも立派な不正ですが。

内部監査の体制強化

今回の再発防止策は一応それなりの対策になっていると思いますが、目を引いたのは内部監査の体制強化という項目。同社の内部監査機能は、ガバナンス統括室という部署が所管しているんですが、、ガバナンス統括室で内部監査に従事する専任者は 1 名のみだったそう。

いやいや、そんなんじゃ監査なんて無理ですわ。今回の事案を受けて12/1付で1名増員、2名体制にしたということですが、これでも全然無理。従業員数536名、連結ベースでは1,523名の会社ですよ。このサイズの会社であれば最低でも5名体制くらいでないと、組織として機能しないと思います。

この点については調査報告書も懸念を示しており、次のように指摘していました。「外部専門家の支援を得ながら監査手法を開発するなどして一定の知見を蓄積してから社内の人員で自走するといった方法で内部監査を強化することも考えられる。」