いちよし証券 元支店長が詐欺容疑で逮捕

また証券会社の不祥事です。いちよし証券の唐津支店の元支店長が架空の投資話で1000万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で大阪府警に逮捕されました。元支店長はギャンブルなどで借金を抱え、集めた金をその返済に充てていたということです。

2017年4月に唐津支店長

この容疑者、2017年4月1日付で唐津支店長になってますね。2019年4月1日付けで別の方が唐津支店長になっているので、この時点で支店長を外されたんでしょうか。しかしまぁ、支店長にまでなった人が詐欺ですかぁ。もちろん本人が悪いんですが、同社の人事も問題ですね。

日経では、「唐津支店の70代男性に架空の投資話を持ちかけ1000万円を詐取した疑い」、とだけ伝えていました。が、いちよしの開示資料によると、同社が調査した結果として、被害にあった顧客の被害額合計は7186万円に及んでいます(同社が顧客に弁償済みとのこと)。

被害にあった顧客数は公表されていませんが、2008年6月~2019年9月にかけて勤務した5支店で詐欺を繰り返していたようです。犯行期間がかなり長いので、当然過去に詐取した顧客には別の顧客から詐取したお金で返済等して発覚しないようにしていると思われます。実際に顧客から引き出した金額はもっとデカいはずですね。

動機の定番 ギャンブル

開示資料では、「自身の借入金の返済や生活費、遊興費等に充てていた」とされています。金融機関の営業員が顧客の金に手を付ける際の動機。圧倒的に多いのがギャンブルですね。あとギャンブルに並ぶのが風俗系の遊興費でしょうか。あくまでkuniの経験ですが。

2019年4月に支店長を外れ、犯行期間が9月まで。事件発覚が9月ということはどこか他へ異動してたんでしょうか。なにか顧客トラブルが起きて本社召還、これがきっかけになって事件が発覚したみたいな流れかな。

クレアホールディングス(1757)(その2)

株主であるセノーテキャピタルが、株主総会の招集請求をクレアHDに対して行ったにもかかわらず、その後遅滞なく株主総会の招集手続きが行われないため、裁判所の許可を得て、自ら株主総会を招集しようとしている。というお話。その2です。

セノーテキャピタルの請求の内容

今回の臨時株主総会を開催し、決議しようとしている事項は「(議題1)定款一部変更の件(商号の変更)」と、「(議題2)取締役6名選任の件」となっています。こうしたケースでは取締役の選解任の要求が定番かと思うのですが、今回はどうなんでしょうね。

このセノーテキャピタルというか正確にはオリオン1号投資事業有限責任組合が株主です。で、このオリオン1号は今年2月に第三者割当により株式を取得した先なんですね。わずか半年ほど前に出資をお願いした先から株主提案を受けることになったという訳です。

対するクレアHDは

8/17のお知らせでは、セノーテキャピタルの提案に対して真摯に向き合い、取締役候補者との面談や提案されている事業計画等の検証を行い、臨時株主総会招集に向けて準備を進めているとの主張になっていますが、、、。

のらりくらりと時間をかけつつ、実は、他の株主に対する多数派工作(プロキシーファイト)を展開中だったりするんでしょうか。

オリオン1号投資事業有限責任組合

この名前で調べると、2014年にフード・プラネットという札幌の企業に投資してますね。おそらくこのケースも第三者割当だと思われます。その後、この企業、いろいろと問題を起こしたのち、2017年に上場廃止、破産申請という結末を迎えています。

クレアHDへの出資は20円以下。その後一部を売却しているようですが、3倍くらいにはなってるでしょう。このファンドは第三者割当等で安く仕込んで、会社に新事業等の話題を提供、株価が上昇すれば売り抜けるってスタイルですかね。

クレアホールディングス(1757) 株主による臨時株主総会の招集許可申立て

クレアHDは8/17、臨時株主総会の招集を請求していた株主により、東京地裁に臨時株主総会の招集許可申立てが行われた旨を公表しました。今年1月には、レオパレス21においても村上ファンド関連といわれる株主との間で同様の事件がありましたね。

クレアHD

よく分からない会社です。本社の所在はコロコロ変えるし、社名も何度も変わってます。キーイングホームとか千年の杜なんて社名の頃は存在くらいは知ってましたが。毎期、赤字を垂れ流して、株価は5月辺りまでは20円台。直近で100円近辺。デイトレーダーさん御用達銘柄ですかね。

臨時株主総会の招集

クレアHDを取り上げるというよりは、臨時株主総会招集の一連の流れを確認するのが目的で書いてます。何が起きているかというと、まず議決権の3%以上を6カ月以上保有する株主、セノーテキャピタルが臨時株主総会の招集を請求しました。7/9のことです。

この請求に対し、クレアHDは当該株主の意見に賛同するかのような意見を表明しながらも、臨時株主総会招集を最終決定しません。8/7に途中経過なるお知らせは開示したものの、やはり招集することなく、ダラダラと時間をかけていました。

そこへ、8/17、東京地裁から株主総会招集許可申立事件に係る書類の送達を受けた。という流れです。この日のお知らせの中では、招集に向けて前向きにいろいろと準備を進めてきたのに、「裁判所へ申し立てた当該株主様の真意を量りかね困惑しております」などと表現されています。

当該株主が株主総会の招集請求をクレアHDに対して行ったにもかかわらず、その後遅滞なく株主総会の招集手続きが行われないため、裁判所の許可を得て、自ら株主総会を招集しようとしてきた。。。というのがここまでの流れです。全て会社法が定める手続きに則っています。長くなってしまったので、続きは明日にでも。

プラコー(6347) 株主による臨時株主総会の招集請求

7/30、「深夜の開示情報 トラスト、キーホルダー、ハイアス・アンド・カンパニー、プラコー」という記事で、軽く株主提案の内容だけ取り上げたプラコー。会社側の意見表明を待って再度取り上げようと思っていたのですが、ちょっとフライングで書いちゃいましょう。

2016年にも

調べていて初めて知ったのですが、この会社とこの株主、因縁の対決なんですね。請求してきた株主は、「有限会社フクジュコーポレーション」。代表者は井出和成氏です。なんとこの株主、2016年6月の定時株主総会においても株主提案をされてます。

提案の内容は、井出氏を含む5名の取締役選任と監査役1名の選任というもの。しかしこの提案、株主総会では否決されています。で、さらに、同じく会社側が提案した取締役5名の選任(再任)と監査役2名の選任(再任)という議案も否決されました。

1号議案から4号議案まで、すべての議案が否決されるという珍事が起こったんですね。で、プラコーは代表取締役含む取締役全員が任期満了により退任ということになったわけです。

この時から1年間、会社法第346条第1項及び会社法351条第1項の定めにより、取締役としての権利義務を有するとして、役員等に欠員を生じた場合の措置が適用され、否決された取締役が任務を継続しています。

そして今回は

因縁の対決第2ラウンドの場は臨時株主総会になります。今回フクジュコーポレーションは取締役5名の選任に加えて、代表取締役含む4名の取締役の解任を提案しています(臨時株主総会であり、会社側の選任議案がないためだと思われます)。また、買収防衛策廃止の議案もありますね。

で、これに対する会社側意見がそろそろ出てくるかと。前回も反対していますので、今回も当然反対意見が出てくるでしょう。このフクジュコーポレーションの代表者、仕手筋ではないかとの見方もあるようです。株価の方も動意付いていますしね。この後どう展開していくんでしょう。

民事再生の虎杖東京 関連会社 AIKジャパンが架空取引に(その2)

虎杖東京(いたどりとうきょう)の関連会社、AIKジャパンコーポレーションが、複数企業間の架空取引に巻き込まれ、金融機関からの借り入れで支出した資金が回収不能となり、金融機関にデフォルトを起こした事件。事件の輪郭が見えてきましたので、、、第2弾です。

(株)イースター 、 FEP(株)

AIKジャパンはもともと飲食店向けの什器や厨房設備販売の会社です。が、架空取引に巻き込まれたのは家庭用・業務用電気製品卸事業なんですね。

ここまでで名前があがってきた企業は、イースターという会社とFEPという会社。おそらくイースターという会社がAIKジャパンの社長に架空取引の商流に入ることを持ちかけたようです。17年2月といいます。仕入先として紹介されたのがFEPという会社です。

翌月から、FEPから仕入れた家庭用電気製品をAIKジャパンがイースターに販売。イースターから最終的に家電量販店に販売する取引が始まったようです。その後、AIKジャパンが直接家電量販店に販売するルートに変更されます。

取引は急拡大していきますが、19年12月に予定されていた家電量販店からの入金が途絶えます。AIKジャパンが家電量販店に直接問い合わせますが、入金の件も、これまでの取引についても全く存在しません。家電量販店は名前を利用されていただけ。

架空取引詐欺?

家電量販店の発注書は偽造されたもので、おそらくFEPが家電量販店になりすまして発注や入金することで取引を循環させ、AIKジャパンを信用させてきたものと思われます。イースターとFEPが巧みに取り込み、架空取引でそこそこ儲けさせておいて、最後の取引では仕入れ代金を丸々持ち逃げしたという顛末のようです。

入金が途絶えたタイミングでイースター、FEPともに事務所を閉鎖しドロン。連絡が取れなくなりました。この一連の架空取引で両社に支払った16億円がAIKジャパンの損失となっています。その後コロナショックもあり、虎杖東京まで巻き込んで倒れることになりました。