全国の生産拠点6ヵ所のうち4ヵ所で検査不正が発覚し、品質管理の国際認証の一部が取り消された曙ブレーキ工業。今度はインドネシア共和国 ジャカルタの子会社で工場火災です。 自動車用ディスクブレーキのメッキ塗装ラインで7/21、発生したそうです。
火災の概要
火災が発生したのは、インドネシア子会社の曙ブレーキ・アストラ・インドネシアの工場です。発生から約5時間後に鎮火しました。火災当時、工場は稼働していなかったため、負傷者はいませんでした。物的被害状況については現在調査、確認を進めているといいます。
発生場所は、自動車用ディスクブレーキのメッキ塗装ライン。前日がイスラム教の祝日で休日だったため、火災当時、生産ラインは稼働していなかったとのこと。約400平方メートルが火災の影響を受けたものの、付近の住宅への延焼はなかったようです。
同工場では二輪車用ブレーキディスクなども生産していますが、少し離れたエリアにあり、また四輪車用ドラムブレーキは、工場内の別の建物で製造しているため、火災の直接被害は受けていないということです。
完成車メーカーへの影響
自動車用ブレーキの世界大手ですから、当然完成車メーカーへの影響も心配されるところですが、今のところ大きな影響はないのではとの感触のようです。日系自動車メーカーのコメントとして、「来週以降には通常の生産体制に戻るのではないか」との見通しが伝えられています。
半導体不足で減産を強いられたりした自動車メーカー。ここで主要パーツの供給が断たれると、痛いですよね。しかし、検査不正に続く工場火災。同社、やはりガバナンスが機能していないんでしょうか。