AGCは8/29、「当社鹿島工場における塩酸流出について」を公表しました。なんとも物騒な事故ですね。濃度35%の塩酸が約1,228トンも漏れ出してしまったという事故です。怖い、怖い。
AGC株式会社
AGCは昔の旭硝子ですね。2018年に旭硝子からAGC株式会社に社名を変更しています。建築用、自動車用板ガラスを中心としたガラス事業を主力とする企業で、フロート板ガラスの生産量、自動車用ガラスの販売量では、世界1位(同社調べ)の市場シェアを持っています。
事故の概要
同社鹿島工場(茨城県神栖市)において、貯蔵していた塩酸が漏洩し、その一部が海水に流出したということです。1,228トンってのは化学品製造工場の塩酸貯蔵タンクのうち1 基に貯蔵していた分のすべての塩酸だそうです。
工場作業員3名が喉の違和感を訴えたため病院で受診しましたが、処置不要との判断だったとのこと。人的被害がなくて良かったですね。環境への影響も、「工場敷地外に影響を与える可能性は極めて低い」ということです。
続くときは続くもので
そういえばどこかで濃硫酸が流出したって事故がありましたね。8/16に発生、1,900リットルの濃硫酸。浜松市の日本ケイカルって会社でした。この会社は非上場で、明星工業とニチアスの子会社。続くときは続くものですね。両社とも発生原因をまだ公表してませんが、貯蔵タンク等設備の老朽化とかが影響してるのかなぁ。