株式会社電業社機械製作所 従業員の不正行為 印章管理不備疑義 架空取引?

株式会社電業社機械製作所は2/13、「特別調査委員会設置、2024 年3月期第3四半期決算発表の延期及び四半期報告書の提出期限延長申請の検討に関するお知らせ」を公表しました。翌日には提出期限の延長申請が行われ、承認されています。

株式会社電業社機械製作所

電業社はポンプ、送風機、バルブなどの風水力機器の専門メーカーです。製品はプロジェクト毎の受注生産が中心で、社会インフラ向けの用途が多く、官公需向けの売上比率が高くなっています。1910年創業の歴史ある企業で、本社を静岡県三島市に置く東証スタンダード上場企業です。

不正の概要

同社東北支店の営業担当者が同支店長の印章を不正利用した上で、同社が協力会社に対してトンネル工事を発注する旨の架空の建設工事下請契約書の作成に加担したことが判明したということです。架空発注ですかぁ。

印章の不正利用の防止にかかる内部統制の不備に関する疑義や、不正利用が判明した後の取締役会、取締役監査委員等への情報伝達における不備についても、特別調査委員会の調査対象とするようです。なんか、不備だらけやねぇ。

不正によりどういう被害が発生しているのか(金額も含めて)は今回開示されていないんですが、決算発表まで延期するわけですから、相応の金銭的な実害が出ているものと思われます。