当ブログでもちょくちょく取り上げるインサイダー取引。そしてインサイダー取引は必ずバレてしまいますよ、という警告もしてきました。本日はインサイダー取引がバレてしまう理由というか、どんなふうに調査されているのかについて、ザックリと書いてみます。
インサイダー取引
インサイダー取引(内部者取引と表現されることもあります)とは、上場企業の未公開情報を不法に共有・利用して証券取引を行い、未公開情報を持たない投資家に損害を与える(同取引を行ったものだけが得をする)犯罪的行為のことです。金融商品取引法により規制されています。
どうやって見つけるか
インサイダー取引には様々な態様がありますが、共通しているのは未公開情報が公表された直後に株価が急騰(もしくは急落)するということです。そしてもう一つが公表された情報が重要事実に該当するかどうか。この重要事実についても法律にその条件が定められています。
ではどうやってインサイダー取引を発見するのか。重要事実に該当すると思われる情報が公表された銘柄は簡単に絞り込めます。その情報の公表を受けて株価が急騰(もしくは急落)したかどうかも簡単に発見できます。ここまで絞り込めれば、あとは公表の直前に当該銘柄を買った人(もしくは売った人)を探せばいいわけですね。
こうした一連の作業は証券取引所の売買審査部が行っています。急騰した銘柄の場合、買った人の一覧を証券会社に提出させ、その中から怪しい人物の顧客情報まで手に入れます。怪しい取引一覧ができると、証券取引等監視委員会へバトンタッチ。同委員会がより深度のある調査を進めていく、という流れです。
どうでしょう。かなりザックリとした説明ですが、イメージ湧きましたでしょうか?