続く半導体関連企業の工場火災等 ASML

先日、ラサ工業 三本木工場での爆発事故について取り上げました。またしても半導体関連の工場の被災。幸い大事には至りませんでしたが、海外に目を移すと他にも同様の半導体関連企業の被災が出ているみたいです。

ASMLの部品製造子会社で火災

ASMLは、オランダ南部に本部を置く半導体製造装置メーカー。半導体露光装置(ステッパー、フォトリソグラフィ装置)を販売する世界最大の会社で、16カ国に60以上の拠点を有し、世界中の主な半導体メーカーの80%以上がASMLの顧客だそうです。

そのASMLでは、1/2、独ベルリンの部品製造子会社の工場の一部で火災が発生したと発表。ASMLによると、ASML Berlinはウェハテーブルとクランプ、レチクルチャック、ミラーブロックなど、ASMLのリソグラフィシステム用の各種コンポーネントを製造している子会社だそうです。

今回の火災の影響で、もしこれらのコンポーネントが損傷していることとなれば、ASMLの手掛ける露光装置の出荷が遅れ、世界的な半導体不足がさらに深刻化するとの懸念が広がっているようです。

台湾でも地震で

半導体、特にDRAM等の製造産業が集積する台湾では、1/3、東海岸沖を震源地としてマグニチュード6.0前後の地震が発生しました。今のところ同産業に対する大きな影響は確認されていないようですが、なんとも物騒な災害が続いています。

他にも、2月に開催される北京オリンピックに向け、なんとしてでも成功に導きたいがゆえ、オミクロン株感染拡大に伴う一部の都市でのロックダウンが発生。その都市での半導体メモリの生産が影響を受けはじめているなんて話も。

去年からマジでこんな話ばかりです。オリンピック開催のための中国の政策、結構サプライチェーンに影響あるかもですね。