最近よく聞く デジタルツインとは メタバースと違う?

最近メタバースやVRとともに、よく聞くようになったのがデジタルツインというワード。現実世界の情報を、センサーなどを使ったIoT技術を駆使してリアルタイムに取得して、バーチャルである「サイバー空間」に再現する技術のことだそうです。

デジタルツイン

言葉通りデジタルで作る双子ですね。しかし、双子は本来「twins」。複数形なんですがここでは「twin」で使われています。調べてみると、この場合「ふたごの一人」という意味になるようです。デジタルの世界で実現する双子の一人、っていうかもう一人の双子って感じの意味ですかね。

現実の世界では、「これやってみたい、画期的だと思う」なんて発想が出てきたとしても、そう簡単にそれを実装、実現できません。様々なものや人々にいろいろな影響を与えてしまいますよね。大きなリスクを伴います。

その点、デジタルツインの世界ではその発想を試してみることが可能です。現実の世界からデータを収集し、そのデータをサイバー空間と同期させ、そこでシミュレーションや解析を行い、その結果をもとに現実世界にフィードバックするというループを繰り返すことができるというわけです。

メタバースとの違い

一方、メタバースは必ずしも現実世界の再現である必要はないわけで、現実世界にはないものを表現することもあるでしょう。いや、むしろそういう方向性の方が大きいように思われます。見たこともないような素晴らしい空間。ですね。

VR、メタバース、デジタルツイン。新しいワードがバンバン出てきます。まだまだつかみどころのない世界ではありますが、何年かしたら今のインターネットのように、多くの人が普通に使っているツールになっているかもしれません。振り落とされることなく、しっかりとついていきましょう。

清水建設 ビルを巨大な電池に

昨日取り上げた清水建設ですが、今日は第2弾。2021年5月に竣工した金沢市内のオフィスビル。電力に換算すれば180世帯が1日に使うエネルギーを貯蔵できる水素タンク群をビルの中に備えているとのこと。なんかこの会社、新しいことにかなり積極的に取り組んでますね。

水素タンク

北陸地方初の「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」評価を受けたというこのビル。金沢市の市街地に建設した同社の北陸支店新社屋らしいです。太陽光による発電とリチウムイオン電池による蓄電、さらに水素を活用した電力の貯蔵で電力を自給自足するシステムだそうです。

建物に水素を貯蔵するとなるとどうしても安全性が気になりますが、同社が進める水素タンクの貯蔵には、水素を効率よく、かつ安全に、長期間にわたって貯蔵できる「水素吸蔵合金」が使われているとのこと。合金に火を近づけても燃焼しない配合を開発し、レアメタルを必要としない合金が開発されたそうです。

貯蔵した水素を利用する際には、最大出力100キロワットの燃料電池に水素を供給して電力に変換するそう。同北陸支店では停電時に72時間は最低限の電力を供給できる計算らしいです。

清水建設は今後、水素貯蔵装置や燃料電池などをコンテナに収めた、運搬可能なシステムの提供も検討するようです。ゼネコンの殻を破って新しい業態へ進化していきそうな感じですね。もちろん他のゼネコンも同様の技術を研究しているでしょう。まだまだ、清水だけが一人勝ちというわけにはいかないでしょうが、目の付け所は良い感じです。

今のところはビルをバッテリーにしてしまうという発想ですが、安全性に問題がないのであれば、いずれ一般家庭にもという流れが出てくるんでしょうね。

清水建設 「建物OS」の導入

12/8の日本経済新聞の記事。「ビルにOS入ってる 清水建設、既存物件もIoT化」が面白かったです。ビルを丸ごとバージョンアップする基本ソフト「建物OS」の導入を進めているんだそうです。スマートフォンが「アンドロイド」などのOSで様々なアプリを動かせるのと同じなんだと。

清水建設

清水建設はスーパーゼネコン5社(同社、大成建設、大林組、鹿島、竹中工務店)の一角。民間建築工事に強みをもち、スーパーゼネコンのなかでも建築工事の比率が高くなっています。設立は1937年という、もちろん東証1部上場企業です。

建物OS

スマートフォンが「アンドロイド」などのOSで様々なアプリを動かせるように、空調や案内ロボットといったビル内のネット接続機器を簡単に連動させられるんだそう。「建物OS」という発想が良いですよね。国内の都市に1万棟以上ある既存オフィスビルの価値向上を、新たな事業の柱にするそうです。

ビル内のOSをオリジナルのOSにすることで、搬送や掃除など、複数機種のロボを何台も一度に動かすことができるということです。ビルの様々なところにあるネットにつながるIoT機器をデータ連係させ、人が個別操作をしなくてもサービスが機能するといいます。

ゼネコンはビルを建てるのが仕事ですが、清水建設は既存物件の価値を引き上げることにも商機を見いだしたということですね。スマホが買った後にアプリを追加することで、利便性が絶えず向上するように、建物OSも建物をデジタル化し、アプリの追加でアップデートするわけです。

このOS(DXコアというらしい)の導入費用は、フルスペック版で約8000万円。既存の中小規模の建物での導入も狙い、1施設当たり200万円からで機能を選べる簡易版も用意しているようです。これ、面白そう。セキュリティ面でもメリットありそうです。

事件 西友で清掃員が顧客を切り付け

12/11午前5時ごろ、仙台市のスーパー西友で、清掃員の女が書籍コーナーで本を見ていた67歳の男性客をナイフで切りつけるという事件が発生しました。男性は左腕に全治約2週間のけがを負ったということです。いやぁ、なにこれ。立ち読みで刺される時代が・・・。

西友

西友は北海道から九州まで日本全国に300店舗以上を展開するスーパーマーケットチェーンです。もともとは旧セゾングループの中核的存在でしたが、セゾングループ破綻後、2002年に小売業世界最大手のウォルマート傘下に入り、今では株式会社SYホールディングスという会社の傘下にあります。

事件の概要

男性客に切り付け、殺人未遂容疑で逮捕されたのはパート従業員、39歳の女性。「自分が掃除していた所にいて邪魔でいらいらした。いらだちが爆発し、死んでも構わないと思い切りつけた」と供述しているとのこと。この容疑者は、同店を担当する清掃作業員で、当時は勤務中でした。被害者との面識はなかったようです。

店内の防犯カメラには、同容疑者が男性に消火器を投げつけたり、刃物を持って追いかけたりする姿が映っていたといいます。

これ、ちょっと、怖すぎでしょ。kuniも近所に西友があってよく買い物に行くんです。午前5時ごろの犯行ということですから、このお店は24時間営業なんでしょうね。そのため客がいる時間帯に清掃員が業務をしている状況が生まれたと。

kuniはよく店員による商品の配置やら整理やらの作業が邪魔で、お目当ての商品が手に取れない・・・なんて経験をしてイラつきますが、このケースは真逆ですね。イラつく気持ちは分からんでもないが、消火器投げつけるとかナイフで切りつける、はないでしょう。

HIS(エイチ・アイ・エス) 子会社でGoTo補助金の不正受給

HISは12/9、「当社連結子会社における取引に関する調査委員会設置のお知らせ」を公表しました。子会社2社において、会計処理の前提となる取引事実の精査が必要となることが判明したといいます。事実関係解明のために調査委員会を設置することになりました。

HIS

今さら説明は要らないかもしれませんが、HISは格安海外航空券の販売からスタートし、業容を拡大した大手旅行会社。国内外の旅行を取り扱っています。旅行のほか、テーマパークやホテルの運営など幅広く事業を手掛ける東証1部上場企業です。

不正受給の概要

古くは生活保護の不正受給などがありましたが、コロナ禍では持続化給付金の不正受給が話題になってきました。中小企業庁によると798者、不正受給総額 8億157万3000円なんていう情報も公表されています。そして今回はGoToトラベル事業の補助金に関する不正受給です。

同社によると、不正受給が発覚したのは、連結子会社ジャパンホリデートラベルと、ミキ・ツーリストの2社。GoToトラベル事業に係る取引の中に宿泊の実態がない取引、つまり同事業の受給対象とならない取引が存在した疑いが浮上しているということです。とうとう上場企業グループでもこんな事件が起きてしまいました。

一部の報道によれば、GoToトラベル事務局が取引を精査するアンケート調査を実施したことで発覚したようです。「GoToトラベル」事業はコロナ禍で落ち込んだ観光業界を支援するため、1人1泊2万円を上限に旅行代金の最大半額を補助する仕組みでしたね。

一般的な旅館で摘発された事業者でも、数百万円を不正受給していたという事件もありましたし、HISグループともなるとそれなりの金額になっているのかもしれません。不正受給の額などは現時点では公表されておらず、調査委員会の調査結果を待つしかありません。