水道機工 第三者委員会による調査報告書受領(その2)

同社では、元取締役監査等委員による不適切な指導が行われ、国家資格取得のため、虚偽の実務経験を申告させてきました。とにかく数多くの不適切な受験指導、受験対策が行われているんですが、多すぎてここでは書ききれません。是非一度報告書をお読みください。

気になること①

今回報告書を読んで、気になることが2点ありました。一つは不正な指導を続けてきた元取締役監査等委員のこと。調査報告書では他の登場人物と同様に、A氏と表されているんですが、「第三者委員会による調査報告書受領に関するお知らせ」では、実名でさらされています。

確かに主犯であることは間違いないところですが、なにやら「この人にすべての責任背負わせて、、、」って雰囲気を感じさせます。水道機工、水機テクノスの合計7名の取締役について、月額報酬を3か月間、10%減額する処分も公表していますが、これはちょっと軽すぎますよね。監査等委員にこんな不正をやらせ続けていた役員さんたちなんですから。

気になること②

もう一つは、同社社員へのヒアリングで、「同業他社でも受験資格に不備のある状態で受験している実態がある」と思っている者が少なからずいたということ。

試験会場には、明らかに実務経験を満たしていないと思われる若い女性や、主婦、色白の男性といった受験者がいることなど、同業他社でも同じように受験資格を偽って受けているのだろうという推測が、役職を問わず広がっていたそうです。

自分たちがしてきたことへの言い訳が半分でしょうが、やはりこの資格試験に関する実務経験虚偽の世界、、、まだまだ他社へも拡大しそうな気がします。