米国で「予測市場」が大人気だそうで

予測市場とは、米大統領選の勝者から歌姫の結婚時期まで、様々なテーマの結果に賭ける市場のこと。週間取引額は11月に37億ドル(約5700億円)近くと、年初からおよそ7倍に膨らんでるんだそう。

予測市場は通常の賭博と区別され、先物市場のように結果予想を売買する。2024年の大統領選や米人気歌手テイラー・スウィフトさんの結婚時期や映画などでどの作品が賞を受けるかといった幅広いトピックについて「Yes」か「No」の二者択一で結果を予想し取引します。

ある映画作品のアカデミー賞の受賞確率が足元で60%だとすると、受賞に賭ける場合、受賞確率に沿って1口当たり60セント支払う。この取引を、受賞を逃すことに賭ける利用者の40セントの取引と突き合わせる。予測が的中した方が1ドルを受け取り、外れた場合はゼロとなる。と、こんな仕組みらしい。

この取引が株式市場や先物取引と同列で行われ、証券取引所が大手に出資したり、自らプラットホームを作ろうとしているそうです。今後数年で株式市場に並ぶ市場になるとの考えを示した専門家もいるらしい。

賭博か否かの境界線が曖昧との意見もあるそうですが、これは正直賭博でしょ・・・と考えるのがkuniのような昭和の男。意外にこの市場、化けるのかもね。

火中の栗 アスクルを1,400円割れで買ってみた

ランサムウェア被害で大変なことになっているアスクル株式を1,400円割れで買ってみました。相場の格言に「事故は買い 事件は売り」というのがあります。事故のような一時的な問題は買いのチャンス、一方で企業の不祥事などの事件は売りという格言なんですが・・・

サイバーセキュリティに対する対応が不十分だったかもしれないアスクルのこの事例、さて事故とみるべきか、事件とみるべきか。ビミョーですね。当ブログではこうしたサイバーセキュリティ上の被害を数多く取り上げてきましたが、ほとんどのケースで被害を受けたその後は業績を回復し、株価もその当時を底値圏として回復を見せています。

という分析をもとに、今回試しに買ってみたというものです。ランサムウェア被害を公表して株価は急落。その影響で決算書類の開示を延期するという、いわゆる二番底を形成しそうなタイミングでの買い付けとなります。

運輸、物流業界は働き方改革の影響で業績は芳しくなく、株価は中長期的に下落基調。そんな中でのランサムウェア被害。このあと高市政権下で働き方改革の見直しが進むかどうか、という投資環境です。さてさて、投資の成果はいかがなものになるんでしょうか。

スズキ子会社に公取委が勧告 量産終了部品を買いたたいたとして

量産が終了した自動車の部品の発注代金を著しく低く設定していたことが、下請法違反(買いたたき)にあたるとして、公正取引委員会はスズキ完全子会社のスニック(静岡県磐田市)に再発防止を求めて勧告する方針を固めたとのこと。

量産が終了すると、修理等で必要になる部品は、当然のことながらコストが上がります。そうした部品を買いたたいていたというのが公取委の見解。しかし、実際には買いたたいた(価格を値切っていた)のではなく、量産時の価格と同等での取引を続けていたというもの。

量産ではないから製造コストは当然上昇。その分をちゃんと下請け会社と相談、把握して発注単価を上げるべきでしょ。って話です。これ、ヤバいですね。こんなケアができている自動車会社ないでしょう。下請法違反では金型の無償保管が定番でしたが、今回の買いたたきとの判断は業界に大きな影響を与えます。

各社、さっそく実態把握に動き始めるでしょうね。より早く是正に向けた対応を取り、自首して公取委からのおとがめはなしって形にしないとね。

こころの不調 経済損失 7兆円

週末の日経に「こころの不調、経済に霧 生産性低下、損失7兆円」という記事がありました。心の不調により当たり前に働けなくなる人って増えてるみたいですね。メンタルヘルスに対するこの時代ならではの企業や公的機関による対応が必要になっています。

なんでこうなったのか

ネットの普及で私たちが接する情報量は爆発的に増加しました。さらにスマホの普及により常時情報に接することも可能に。SNSにより利用者の興味がありそうな情報が集中投下されます(フィルターバブルというんだそう)。要するにインプットされる情報が多すぎ、かつかなり偏ったものになってしまっているわけです。

このインプットされる情報量の多さや偏った情報の多さが私たちの心の不調の原因になってそうな気がします。例えば、、、最近殺人事件とかメチャ増えてきたと思いませんか。けど、実は日本における殺人事件は年々減少しているんだそうです。 昔は知らずに済んでいた遠く離れた地域での殺人事件が、テレビやネットで簡単にインプットされるせいで、減少しているのに増加している→日本の安全神話もとうとう、って具合に感じてしまっているわけです。

極端な例を挙げましたが、私たちはインプットされる情報量やその質によって振り回されているんですね。心の不調はインプットされる情報量と質によるのでは・・・と感じています。

なぜかこの時代に編み物ブームだそうで

タイトルの件、テレビ(たしかNHKだったと思う)で放送していて知りました。編み物とか手芸って、まさに昭和の遺物みたいに思ってました。毛糸の紡績業も手芸用品屋さんにしても、時代に取り残された業界だと。

それがなぜか今、若者を中心に一気に流行しているんだそう。きっかけは韓国アイドルLE SSERAFIMのSAKURAさんの影響なんだとか。彼女がSNSを通じて自作品を披露しているのがバズったってことみたい。ユザワヤさんによると、毛糸の売り上げは例年比1.5倍に伸びてるんだそう。

アイドルのSNSから流行したってこともあり、SNSで自分の作品を共有する自己顕示欲や、他者との交流、推し活とかとの相性もよさそうですね。

この編み物ブーム、株式市場ではどうかというと、正直あまりまだ反映されてなさそう。毛糸を作っている企業(東洋紡、ニッケ、日清紡HD、シキボウ)への恩恵もありそうだけど今のところ株価に顕著な動きはなし。手芸用品店や手芸教室などを展開する企業としては「ジャパンクラフトホールディングス」という会社がありました。

東証スタンダード上場企業で、株価は220円程度。やはり今のところ株価に顕著な動きはなし。編み物にハマっている若い人でも手の出しやすい最低買い付け金額22,000円ほどです。ご参考になれば。ちなみに大手のユザワヤさんは上場していません。