TOYOTAのKINTOの話題で思い出しました。kuniがいた会社でも実際に起こっていた現象です。若手社員が営業車を運転できないんです。まず、免許持ってない若手が増加しています。免許持ってたとしてもペーパードライバーなので運転できない若手も合わせると、結構な比率になってきているんですね。
自動車非保有は企業の支店、営業所から
そんな状況ですから、支店や営業所で駐車場を借りて所有していた、営業車の削減が始まります。マイカーもそうかもしれませんが、自動車の所有ってビジネスユースのほうがもっとドライに減っていってるんじゃないでしょうか。
しかしながら、営業車を減らしても問題は解決しません。次に、カーシェアが始まりました。いやいや、これも本当の問題解決ではありません。自動車を運転しない若手社員の営業をどうやって効率化するかが問題のはずです。
タクシーやハイヤーで営業を
実はこういう意味不明の対応(要するにコストダウンしかスコープに入っていない企画)が行われる前から、kuniはタクシーやハイヤーでの営業に切り替えるべきという提案をしていたのですが、とうとう最後まで実現しませんでした。
運転に自信のない若手が運転するわけですから、当然車両事故は増加します。事故が増加すると保険料は上がってしまいますし、その地域で名前の通っている証券会社が交通事故を起こすなんてそもそも許されません。物損事故でも同じです。後処理まで考えると膨大な時間とコストが掛かりますし、その地域で失う信用も計り知れません。
営業員にとっても優しくないんです。他の業界でもそうだと思うんですが、交通違反したら、反則金払うのは営業員の自腹です。交通違反や事故を起こさないように集中しなさい、注意しなさいって教育してるんでしょうけど、そんなことよりもっとしっかり本業の知識を磨くべきです。
富裕層営業とセットで脱営業車(脱運転)
メガバンクや大手証券が一斉に富裕層営業に突き進んでいます。30年金融界見てきましたけど、変わりませんね。営業戦略はみんな同じ。横一線で同じ方向に突っ走るんです。
まぁ、それは置いといたとしても、真の富裕層の顧客のところへ、冴えない営業車運転して行くんでしょうかね、これからも。富裕層営業で得られる報酬、すなわちフィー(手数料)はかなり大きくなるはずです。客単価が大きくなるんだったら、そこにかけるコストは多少上がってもいいはずです。
タクシー営業やハイヤー営業はコストアップにはなると思われますが、それでも富裕層営業による客単価の上昇の比ではありません。いや、そもそもコスト面で議論することではないんだと思いますよ。大切な富裕層顧客へのアプローチで時間に遅れるだの、途中でトラブル起こすなんてことがないように、営業員の移動手段、本気で考えるべきだと思います。